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サポート技術情報

[XL]メモリを節約するワークシートの作成方法

文書番号: 401704

最終更新日: 2000/10/16


この資料は以下の製品について記述したものです。


この記事は、以前は次の ID で公開されていました: JP401704

概要

本文書は、Excel 5.0 でワークシートを作成する場合に、必要以上のメモリを
消費しないファイルを作成するための方法についてまとめています。

メモリの節約について

作業中に「メモリ不足」のメッセージが表示された場合、その原因はいくつか
考えられます。ここでは、大きなブックを扱って「 XMS メモリ」が不足している
場合に、コンピュータのメモリを効率よく使うためのワークシートの設計および
作成方法をまとめています。
なお、その他の「メモリ不足」については 『 402556 「メモリ不足」について、 その原因確認方法と対策』を参照してください。

1. 表の体裁

データを入力するときは、必要最小限の長方形のセル範囲に入力するようにし
ます。ワークシートの行や列を横 (列) 方向へ長く使用するより、下 (行) 方
向へ長く使用したほうが、メモリの節約になります。表全体として見たときに
横長の表ではなく、縦長の表の方がメモリの消費量は少なくなります。

2.数式より数値

数値は数式よりメモリを使いません。数式の返した値を再計算する必要がない
場合は、数式を数値に変更して下さい。数式を数値に変更するには、対象と
なる範囲を指定して [編集] - [コピー] コマンドを実行します。次に [編
集] - [形式を選択して貼り付け] コマンドを実行して、[形式を選択して
貼り付け] ダイアログ ボックスから [文字/数値] オプションを選択後 <OK>
ボタンをクリックしてください。

3.書式設定

設定する必要のないセルには書式設定をしないようにしてください。例えば、
20 行分のセルしか使用しないところへ 100 行分の数値書式を設定するのでは
なく、書式を必要とする範囲にだけ設定するか、または列全体に書式を設定
するようにしてください。

4.行列の間隔の調整

空白行や空白列を追加して表の体裁を整えるのではなく、[書式] - [行] - [高
さ] コマンドや [書式] - [列] - [幅] コマンドを使って対象となるセルの高さ
やセルの幅を大きくして調整するようにしてください。

5.表示形式の活用

"10 個" というように数値に文字列をつけて表示したいときは、数値を表示 している隣のセルに "個" と文字列を入力するのではなく、ユーザー定義の 表示形式を作成して下さい。ユーザー定義の表示形式の作成については、
「ユーザーズ ガイド」の 222 ページ「ワークシートの書式設定」の「表
示形式を設定する」を参照してください。

6.名前の活用

[挿入] - [名前] - [定義] コマンドを使用して、数式の入力されているセル
に名前を定義し、同じ数式を使うときにはその名前を使うことができます。名
前の使い方については、「ユーザーズガイド」 149 ページ「数式、関数の入力
とセルのリンク」の「名前を使用して参照を簡略化する」を参照してください。

7.配列数式

Excel 4.0 までは、複数の数式を使う代わりに、配列数式をお使いいただく
ことをお勧めしていましたが、Excel 5.0 では、配列数式を使う代わりに、
複数の数式をお使いいただくことをお勧めします。

8.装飾

ワークシートに対する各種の装飾は、メモリを消費します。罫線や網掛けや
パターンなどの設定やグラフや図形描画の機能を使用したオブジェクトの設
定を多用しないようにしてください。

9.ワークシートの大きさ

1 枚の大きなワークシートを作成して作業を行なうのではなく、可能であれば
いくつかの小さなワークシートに分け、それらをリンクして作業するように
してください。
ワークシートのリンクについては、「ユーザーズ ガイド」 169 ページ「複数の
ブックをリンクする」を参照してください。

Keywords: KB401704
Technology: kbExcel500 kbExcelSearch kbExcelWinSearch

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