[XL]数式・書式は残し数値が入力されているセルの値だけを消去する

概要

ワークシートに作成した表を、数式や書式などは変更せず入力した数値だけを変えて 繰り返し使用する際、作成した表の中から数値が入力されているセルの値だけを
消去したい場合があります。
本文書では、入力した文字や数式、書式の設定はそのまま残して、数値のセルの
値だけを消去する手順についてまとめています。

手順

数値が入力されているセルの値だけを消去する手順は以下の通りです。

1. [編集] - [ジャンプ] コマンドを実行します。
2. [ジャンプ] ダイアログ ボックスから <セル選択> ボタンをクリックします。
3. [選択] ダイアログ ボックスの [選択] グループから [定数] オプションを 選択します。
4. [文字]、[論理値]、[エラー値] の各チェック ボックスをオフ (×が付いて いない状態)、[数値] チェック ボックスをオン (×が付いている状態) に して <OK> ボタンをクリックします。
5. 数値が入力されているセルのみが選択されている状態になります。
6. [編集] - [クリア] - [数式／文字] コマンドを実行します。

また、指定したセル範囲の中で数値の消去を行いたい場合は、あらかじめ (手順 1. の前に) 範囲指定を行ってから上記の手順を行ってください。
なお、[セル選択] ダイアログ ボックスでは、「数式が入力されているセル」
や「文字列が入力されているセル」だけを選択することもできます。

注意

[ツール] - [保護] - [シート保護] が設定されている状態では <セル選択>
ボタンは選択できません。[シート保護解除] コマンドを実行後、操作を行って
ください。

テンプレートの利用

各月の「売上表」など、同じ形式のブックやワークシートを「ひな型」として
ご使用になる場合、その都度数値を消去する操作を行うのは手間がかかりま
す。また、不慮に同じファイル名で上書き保存した場合、過去のデータが失
われてしまうため、あとで過去のデータに対して修正が必要になった場合に
作業ができなくなる危険があります。
例えば、「売上表」のブックを作成しテンプレートとして保存しておくと、
テンプレートを元に新規の「売上表」を作成することができます。また、
ワークシートをテンプレートとして保存することによって、任意のブック
にテンプレートのワークシートを挿入することもできます。
テンプレートについての詳細は「ユーザーズガイド」 691 ページ「テンプ
レートの作成」を参照してください。