文書番号: 401668
最終更新日: 1998/02/10
この資料は以下の製品について記述したものです。
- Microsoft(R) Excel for Windows(TM) Version 5.0 (以下 Excel 5.0)
この記事は、以前は次の ID で公開されていました: JP401668
概要
Excel 5.0 では、ユーザー定義したセルの [表示形式] をオートテンプレートに
作成することで、新規に作成するファイルで使うことができます。
本文書は、ユーザー定義したセルの [表示形式] を新規作成のブックで使えるよう
にする方法について記述したものです。
詳細
ユーザー定義のセルの [表示形式] は、定義されたファイルのみで有効であり、
新規に作成するブックでは使用できません。ユーザー定義したセルの [表示形
式] を新規作成のブックで使えるようにするためには、オートテンプレートと
なるファイルの中に定義する必要があります。
関連情報
テンプレートについての詳細は「ユーザーズ ガイド」 691 ページ「第 36 章 テンプ
レートの作成」、オートテンプレートについての詳細は、696 ページ「オートテン
プレートを使用して新規ブックの内容を変更する」を参照してください。また、
ユーザー定義の表示形式については 225 ページ「第 12 章 ワークシートの書式設
定」の「ユーザー定義の表示形式を作成する」を参照してください。
手順
Excel 5.0 を起動したときに作成される新規のブックに対して、ユーザー定義の
[表示形式] を設定します。最後に設定を変更したセルの [表示形式] を「 G/標
準」に戻します。その後、そのファイルをオートテンプレートとして保存します。
以下は、その具体的な手順です。
-
Excel 5.0 を起動します。
-
新規ブック (Book1) が表示され、セル A1 が選択されている状態になって
います。
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[書式] - [セル] コマンドを実行します。
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[表示形式] パネルを選択します。
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[定義] テキスト ボックスを選択し、ユーザー定義の表示形式を設定します。
例 : #,##0;-#,##0;
この例では、正 (+) と負 (-) の数値のときには、カンマ (,) 編集をした表
示を行ない、ゼロのときには何も表示しないというものです。計算式の結果が
ゼロであるときには表示したくないという場合に有効なものです。
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<OK> ボタンをクリックします。
-
ユーザー定義したい [表示形式] の数だけ 「手順 3 ~ 6 」の作業を繰り返します。
このとき、セル A1 を選択したままで作業を繰り返してください。
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[書式] - [セル] コマンドを実行します。
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[表示形式] パネルを選択します。
-
[分類] のリストボックスから [すべて表示] を選択します。
-
[表示形式一覧] リストボックスから「 G/標準」を選択します。
最後にセルの [表示形式] を「 G/標準」に戻すのは、新規ブックを作成したと
きに特定のセル (A1) の [表示形式] がユーザー定義されたものになるのを防
ぐためです。
-
<OK> ボタンをクリックします。
-
[ファイル] - [名前を付けて保存] コマンドを実行します。
-
[ディレクトリ] リストボックス から Excel 5.0 がセットアップされているディ
レクトリの下にある「 XLSTART 」ディレクトリを選択します。
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[ファイル名] テキスト ボックスへ「 book 」と入力します。
「 book 」は半角の英字で、大文字と小文字の区別はしません。
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[ファイルの種類] リストボックスから「テンプレート」を選択します。
[ファイル名] テキスト ボックスの内容が「 book.xlt 」に変化するのを確認し
てください。
-
<OK> ボタンをクリックします。
「現在のファイル 'BOOK.XLT' と置き換えますか?」というメッセージが表示
された場合は、既にテンプレートのファイルが存在していることを示していま
す。今回作成するファイルが従来の設定に新しい内容を追加したものになるた
め、<OK> ボタンをクリックして上書きします。
-
Excel 5.0 を終了し、もう一度起動します。
上記の作業が完了した後に作成される新規ブックでは、登録した [表示形式]
を選択することができます。
テンプレートは今後新規に作成するブックに対して有効となるものなので、既
に作成済みのファイル (ブック) に対してユーザー定義の [表示形式] を使い
たい場合には、通常と同じ方法で、それぞれのファイルに対して定義の登録を
する必要があります。
制限
1 つの [表示形式] で設定できる文字数の制限は 255 文字であり、1 つのブックで定義
することができる表示形式の数は、Excel 5.0 に組み込まれている [表示形式] と
ユーザー定義の [表示形式] の合計で 256 個までです。
Excel 5.0 組み込みの [表示形式] は、48 個ですので、ユーザー定義の [表示形式]
として 209 個めの登録を行なおうとすると以下のようなエラーメッセージが表示
されます。
「これ以上ユーザー指定書式を追加することはできません。」
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Technology: kbExcel500 kbExcelSearch kbExcelWinSearch