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サポート技術情報

[WD] 構成内容変更を使用してスタイルをコピーすると "基準にするスタイル" 設定が失われる

文書番号: 113106

最終更新日: 2003/08/27


この資料は以下の製品について記述したものです。


現象

Microsoft Word for Windows (Word) で、テンプレートから別のテンプレートにスタイルをコピーする場合に、基準にするスタイルの情報がコピー先のテンプレートに保持されないことがあります。基準にするスタイルの設定が保持されていない場合でも、スタイルの説明には正しい書式がすべて含まれています。つまり、基準にするスタイルの設定が保持されない場合、コピー先のスタイルの説明には、基準にするスタイルからすべての書式が移動されます。

Word 6.x、Word 7.x、Word 97 の場合

Word 6.x、Word 7.x、および Word 97 では、構成内容の変更機能を使用して、スタイルをコピーします。[構成内容変更] ダイアログ ボックスを開くには、[書式] メニューの [スタイル] をクリックし、[構成内容変更] をクリックします。選択したスタイルの基準にするスタイル設定を表示するには、[書式] メニューの [スタイル] をクリックし、[変更] をクリックします。

Word 2.x の場合

Word 2.x でスタイルをコピーするには、[書式] メニューの [スタイル] をクリックし、[スタイルの定義] をクリックして、[差し込み] をクリックします。選択したスタイルの基準にする設定を表示するには、[書式] メニューの [スタイル] をクリックし、[スタイルの定義] をクリックします。

原因

第 1 に、Word では特定の条件を満たしている場合にのみ、基準にするスタイル設定がコピーされます。条件に合致しない場合は標準スタイルが適用されます (以下の条件一覧を参照)。

第 2 に、複数のスタイルを選択してコピーする場合、スタイルはアルファベット順に 1 つずつコピーされます。スタイルのグループをコピーする前に、選択したスタイル全体に対する評価は行われません。このため、基準にするスタイルを同じコピー操作の後の手順としてコピーする場合でも、Word ではコピー先にまだそのスタイルがコピーされていないために、基準にするスタイルが存在しないと判断されることがあります。さらに、既定のスタイルをコピーする際には、コピー先にある既定のスタイル定義を上書きするかどうか確認するメッセージが表示されます。また、テンプレートまたは文書からすべてのスタイルをコピーする場合には、ユーザー定義スタイルがコピー先にない場合でも、ユーザー定義スタイルを上書きするかどうかを確認するメッセージが表示されます。

コピーされるスタイルに、基準にするスタイル設定が含まれるようにするための条件

以下は、Word で [構成内容変更] を使用して文書やテンプレートから別の文書やテンプレートにスタイルをコピーする際に、基準にするスタイル設定を含めるかどうかの判定に使用される特定の条件です。すべての条件において、スタイル B を基準にしたスタイル A をコピーすることを前提にしています。

条件 1 : スタイル B がコピー先に存在する

スタイル A がコピー先に正しくコピーされ、基準にするスタイル設定も保持されます。これは、スタイル A より先にスタイル B をコピーした場合にこの結果が得られます (同一のコピー操作で両方のスタイルをコピーした場合は、スタイル A がアルファベット順で最初に来るため、スタイル A が最初にコピーされます)。

条件 2 : ユーザー定義のスタイル B がコピー先に存在しない

スタイル A がコピー先にコピーされ、基準にするスタイル設定が標準に変更されます。このスタイル A には、基準にするスタイルの書式を含む、正しい書式がすべて入っています。つまり、基準にするスタイルの書式はすべてスタイル A の説明に直接追加されます。

条件 3 : 既定のスタイル B がコピー先に存在しない

スタイル B を基準にしたスタイル A をコピーする場合、Word 6.0 および Word 7.0 ではスタイル B が作成され、その後スタイル A がコピーされます。

Word 2.x では、スタイル A がコピー先にコピーされ、基準にするスタイル設定が標準に変更されます。スタイル A には、基準にするスタイルの書式を含む、正しい書式がすべて入っています。

状況

マイクロソフトでは、この問題をこの資料の冒頭に記載したバージョンの Word の問題として認識しています。この問題については現在調査中であり、新しい情報が入手可能になった時点で、この「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) で提供する予定です。

回避策

基準にするスタイル設定を含むスタイルが正しくコピーされるようにするには、必ず、基準にするスタイルを先に別のコピー操作でコピーし、コピー先に存在するようにします。構成内容変更の説明の欄には、選択したスタイルの基準にする設定が表示されるため、先にコピーするスタイルが簡単に識別できます。

関連情報

『Microsoft Word User’s Guide, Version 6.0』 175 ~ 177 ページ

関連情報

この資料は米国 Microsoft Corporation から提供されている Knowledge Base の Article ID 113106 (最終更新日 2003-05-06) を基に作成したものです。

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