文書番号: 405960
最終更新日: 2003/11/12
この資料は以下の製品について記述したものです。
Microsoft (R) MS-DOS (R) 6.2/V Upgrade Operating System (MS-DOS 6.2/V)
概要
ADDDRV コマンドと DELDRV コマンドを使用すると、ADDDRV コマンドに対応したキャラクタ型デバイスドライバ(プリンタや RS-232C など、データを文字単位で入出力を行うデバイスドライバ)をマシンを再起動することなしに切り替えることができます。例えば、必要な時にだけ日本語入力システムを組み、使用しない時は外してコンベンショナルメモリを空けたり、複数の日本語入力システムを切り替えて使用する時に便利です。
ここでは、MS-DOS 6.2/V に添付している日本語入力システム、MS IME を ADDDRV、DELDRV コマンドを使用して組み込む例を説明します。
デバイス定義ファイルの作成 ADDDRV、DELDRV コマンドを使用して MS IME を組み込む場合は、まず「デバイス定義ファイル」が必要です。デバイス定義ファイルはテキストエディタで作成でき、CONFIG.SYS ファイルと同じ形式で、デバイスドライバをメモリに読み込むコマンドを記述します。
ファイル名は特に決まりはありませんが、拡張子を DEV とするのが一般的です。ここでは MS IME 組み込み用デバイス定義ファイル "IME.DEV" を、MS-DOS 6.2/V の EDITコマンドで作成する手順を説明します。
コマンドプロンプトから次のように入力し、IME.DEV ファイルを編集できる状態にします。
EDIT IME.DEV
その中に以下の内容を記述します。
DEVICE=C:\DOS\KKCFUNC.SYS
DEVICE=C:\DOS\MSIMEK.SYS /A2
DEVICE=C:\DOS\MSIME.SYS /D*C:\DOS\MSIMER.DIC /DC:\DOS\MSIME.DIC /N /A2
注意:これらのオプションは標準的なものであり、お客様の環境にあわせて適宜変更してください。尚、変更には MSIMESET コマンドを使用すると便利です。その際は、まず上記の設定で一度 IME.DEV を保存してから MSIMESETコマンドを実行し、入力ファイル名、出力ファイル名の所を IME.DEV (MSIME 組み込み用デバイス定義ファイル) にしてください。詳しくは、『 MS-DOS 6.2/V 日本語入力ガイド <MS IME> 』の P41-P49 「 1.2.2 環境設定/ MSIMESET.EXE 」をご参照ください。
ファイルを保存し、エディタを終了します。
ADDDRV、DELDEV コマンドの使用時の注意点
ADDDRV コマンドを使用して MS IME を組み込むには、コマンドプロンプトから次のように入力します。
ADDDRV IME.DEV
なお、あらかじめ CONFIG.SYS ファイルで組み込んであるデバイスドライバを再度ADDDRV コマンドで組み込むことは出来ません。CONFIG.SYS ファイルに IME.DEV と同じデバイスドライバを組み込む記述がある場合は、その行を無効にし、マシンを再起動してください。
ADDDRV コマンドで組み込んだデバイスドライバは、DELDRV コマンドで取り外すことができます。その時は、コマンドプロンプトから次のように入力します。
DELDRV
ADDDRV コマンドで組み込んだデバイスドライバを他のデバイスドライバに切り替える時は、現在組み込んでいるデバイスドライバを DELDRV コマンドで取り外してから、改めて ADDDRV コマンドで組み込んでください。ADDDRV コマンドは常に一つのデバイス定義ファイルしか読み込めず、重複して実行することは出来ません。
ADDDRV コマンドで組み込むことのできるデバイスドライバは、ADDDRV コマンドに対応した キャラクタ型デバイスドライバのみです。ADDDRV コマンドに対応していないデバイスドライバ($IAS.SYS など)や、ブロック型デバイスドライバ(ハードディスクや RAM ディスクなど、ディスクドライブに関係するドライバ)を組み込もうとすると、動作不安定の原因となります。
また、ADDDRV コマンドで組み込んだデバイスドライバの動作は、マシンの起動時にCONFIG.SYS ファイルによって組み込まれたデバイスドライバに影響されることがあります。ADDDRV でデバイスドライバを組み込んだ時、そのデバイスドライバやMS-DOS の動作が不安定になる場合は、CONFIG.SYS ファイルでそのデバイスドライバを組み込むか、または、CONFIG.SYS ファイルの記述内容を変更してから再度お確かめください。
MS-DOS HELP にも ADDDRV、DELDRV に関する情報がありますので、あわせてご利用ください。(コマンドプロンプトから HELP ADDDRV または、HELP DELDRV と入力します。)
Keywords: ADDDRV DELDRV DEVICE DOS6V DRIVER LOAD KB405960
Technology: kbMSDOSSearch