本ページは公開が終了した情報の複製であり、掲載時点での情報です。本ページに記載されている内容について各所に問い合わせることはご遠慮下さい。
サポート技術情報

Backupの互換性テストが失敗する場合について

文書番号: 405941

最終更新日: 1997/11/02


この資料は以下の製品について記述したものです。


この記事は、以前は次の ID で公開されていました: JP405941

概要

Backup を初めて使用するときや、ハードウェアの設定を変更したときは、ファイルのバックアップ コピーを作成する前に互換性テストを行います。ここでは、その互換性テストが正常に終了しなかった場合の対処方法について説明します。

互換性テストが失敗する原因

互換性テストが通らない原因として、以下の事情が考えられます。
  • フロッピーディスクドライブのコントローラーカードが DMA (Direct Memory Access )転送をサポートしていない。
  • ソフトウェアもしくはハードウェアの互換性に問題がある。
  • Windows 内に、サードパーティー製の仮想デバイスドライバが組み込まれている。
  • フロッピーディスクが正しくドライブにセットされていない。
  • フロッピーディスクに欠陥がある。
  • APPEND.EXE が組み込まれている。
  • POWER.EXE が組み込まれている。
  • サードパーティー製のメモリマネージャを使用している。
  • CONFIG.SYS ファイル内の FILES と BUFFERS の数の設定が不適当である。
  • Backup プログラムがテンポラリー ファイルを作成するのに十分なディスクの 空き容量がない。

対処方法

< MS-DOS 版の Backup の場合>

MS-DOS 版の Backup を実行する場合は、マシンを起動する際、"Starting MS-DOS..." と表示された時に F5 キーを押して Clean Start (起動ファイルの設定をバイパスする)してから、再度互換性テストを実行してください。しかし、この場合は日本語表示用のデバイスドライバが組み込まれないため、表示は英語で実行され、また日本語名のファイルは文字が化けてしまいます。
もし APPEND.EXE もしくは POWER.EXE が CONFIG.SYS、AUTOEXEC.BAT ファイルで組み込まれているようならば、そのために Backup が正常に動作しない可能性があるので、REM コマンドを使用してコメント文にしてからマシンを起動しなおし、再度 Backup を実行してください。
それでもまだ互換性テストに通らない場合は、後で述べる「 MS-DOS のドライブとパスへバックアップする」をお試しください。

< Windows 版の Backup の場合>

Windows 上で Backup を起動する場合は、以下に示す手順をお試しください。
  1. ファイルマネージャを起動して、Windows 上でフロッピーディスクのフォーマットが正しく実行できるか確認してください。正常にフォーマットできない場合はMS-DOS 版の Backup を実行してください。
  2. Windows をスタンダードモードで起動してから( win /s で起動してから)互換性テストを行ってください。もしスタンダードモードでは正常に動作するのに 386 エンハンスドモードで動かない場合は、VFINTD.386 ( MS-DOS 6.2/V に付属しているWindows 用ユーティリティー プログラムの動作を管理する仮想デバイスドライバ---Windows の SYSTEM.INI ファイルの [ 386enh ]セクションに記述されます。)と競合している仮想デバイスドライバがある可能性が考えられます。従って、Widnows 上で仮想デバイスドライバを使用するような周辺機器を使用している場合は、SYSTEM.INI ファイルの[ 386enh ]セクションに記述されているそれらの仮想デバイスドライバを無効にしてから再度互換性テストをお試しください。その仮想デバイスドライバの記述がある行の先頭に;(セミコロン)を付けるとその行はコメント行となり、無効となります。

MS-DOS のパスへバックアップする

互換性テストに通らない場合は、手動で MS-DOS のパスへバックアップする方法をお試しください。
MS-DOS のパスへバックアップする際は、バックアップを開始する前にすべてのフロッピーディスクをフォーマットしておく必要があります。これは、色々種類があるハードウェアと最大限の互換性を持たせるための仕様です。
MS-DOS のパスへ正常にバックアップできるかテストするには以下の手順に従ってください。(ここでは MS-DOS 版の Backup の手順を示します。)
  1. Backup を起動します。
  2. <ファイルの選択> ボタンを選んで、2MB 程度(1枚のフロッピーディスクには入りきらない大きさ)になるように、ファイルを選択します。(ファイルは1個でも複数でも構いません。)ファイルの選択の詳しい方法については MS-DOS 6.2/V 『ユーザーズ ガイド』P152 の「バックアップするファイルを選択する」をご参照ください。
  3. 2MB 分のファイルを選択して、<OK> ボタンを押し、バックアップのメイン画面に戻ります。
  4. [バックアップ先]のダイアログボックスを開き、[ MS-DOS のドライブとパス]をチェックして <OK> ボタンを押します。
  5. その下に出てくるバックアップ先を指定するテキスト ボックスに A:\ またはB:\ (フロッピードライブ)と入力して、<バックアップ開始> ボタンを選択します。
  6. 画面の指示にしたがって、フロッピーディスクの入れ替えを行って、バックアップが完了したら <OK> ボタンを押します。
  7. 次に <比較> のボタンを押し、[ファイルの選択]のところで、先にバックアップしたファイルを選択します。
  8. <比較の開始> ボタンを押します。
これで、一致しないファイルやエラーなどが出ずに比較が完了すれば、この「 MS-DOSのパスへバックアップする」方法でバックアップができます。上記の手順の 1. ~ 6. を参考に、必要なファイルを選択してバックアップを実行してください。なお、2. では、特定のバックアップするファイル(ディレクトリ)を選択することもできますが、[バックアップ元]のボックスでドライブを選択することにより、そのドライブ上にあるすべてのファイルをバックアップの対象にすることもできます。また、5. で出てくるテキストボックスには、バックアップ先のパス(ドライブ)を適宜指定してください。

詳細

MS-DOS 6.2/V には MS-DOS HELP、コマンド ライン ヘルプと2種類のオンライン ヘルプがあります。MS-DOS のコマンドの詳細事項を確認する際は、『ユーザーズ ガイド』と併せてご活用ください。

Keywords: BACKUP COMPATIBLE DOS6V TEST TSHOOT KB405941
Technology: kbMSDOS620 kbMSDOSSearch

inserted by FC2 system