文書番号: 405931
最終更新日: 1997/11/02
A: MS-DOS 6.2/V の MemMaker を使用すれば、自動的にメモリを最適化することが できます。ただし MemMaker を使用するにあたって、いくつかの制限事項があり ますので、ご注意ください。まず、MemMaker は CPU が 80386 と 80486 のマシ ン上で動作するもので、CPU が 80286 のマシンでは動作しません。また、 MemMaker は MS-DOS に付属のメモリマネージャ HIMEM.SYS と EMM386.EXE をお 使いの場合のみ動作するもので、Qemm(TM) や 386MAX(R) といったサードパー ティー製のメモリマネージャを使用している場合は互換性がないため動作しま せん。 MemMaker は CONFIG.SYS および AUTOEXEC.BAT ファイルをチェックして、そこに 定義された常駐プログラムやデバイスドライバをアッパーメモリ領域( UMA )に組 み込みながら最適化を行います。従って、MemMaker を実行する前に、これらのド ライバが正しく機能し、またそのドライバによってハードウェアが正しくコント ロールされていることを確認してください。 MemMaker を実行するには MS-DOS プロンプト上から MEMMAKER と入力して、 あとは画面に出てくる指示に従ってください。実行中、「高速セットアップ」と 「カスタムセットアップ」の選択を聞いてきますが、初めての場合は「高速セット アップ」をお薦めします。次に EMS メモリを必要とするプログラムを使うかどう か、聞いてきます。わからないときは、アプリケーションのマニュアル等をご参 照ください。 MemMaker は最適の環境を設定するために2回マシンを再起動し、終了すると実行 前と実行後の使用可能メモリ領域を表示します。もしその最適化の結果内容が気 に入らない場合は、ESC キーを押すと設定は変更されず、プログラム実行前の状 態に戻ります。また、メモリを最適化した後でも、何か問題が発生した等で再び 最適化前の設定に戻したい場合はすぐに MS-DOS プロンプト上で MEMMAKER /UNDO と入力すれば、最適化前の状態に戻すことができます。詳しく は、MS-DOS 6.2/V 『ユーザーズ ガイド』 7 章「 MS-DOS のメモリ」の「 7.4 利用 可能なメモリを増やす」をご参照ください。
A: MemMaker は空きと判断した UMA 領域を使用しようとします。もしシステムが 停止してしまった場合は、何かエラーメッセージ等が表示されたらそれを記録し て、もう一度マシンを起動しなおしてください。この時、日本語表示関係のデバ イスドライバは組み込まれないため、MemMaker は自動的に英語モードで起動し ます。MemMaker はプログラム完了前にマシンが再起動されたことを判断し、考 えられる失敗の原因やプログラムの再実行又は中止の手順を表示します。継続す るにはデフォルトの設定を選択してください。 詳しくは、MS-DOS 6.2/V 『ユーザーズ ガイド』 P 269 の「 MemMaker に関する トラブルシューティング」をご参照ください。
A: MemMaker は CONFIG.SYS と AUTOEXEC.BAT ファイルを単一のユニットとみなし ます。MemMaker を実行するとメモリマネージャに関する定義や、FILES、 BUFFERS、DOS コマンドを削除してしまい、CONFIG.SYS ファイルの先頭に下記の 設定を追加します。 DEVICE=C:\DOS\HIMEM.SYS DEVICE=C:\DOS\EMM386.EXE <setting> BUFFERS=<setting> FILES=<setting> DOS=UMB LASTDRIVE=<setting> FCBS=<setting> メモ: <setting> は、お客様の環境に基づいて設定されます。 従って、MemMaker は複数の環境が設定されている CONFIG.SYS や AUTOEXEC.BAT ファイルを最適化することはできません。 MemMaker を使用して複数の環境を最適化するには、それぞれの環境用の CONFIG.SYS と AUTOEXEC.BAT ファイルを作って、その環境ごとに MamMaker を実 行する必要があります。 これらの手順は複雑ですので、MS-DOS 6.2/V 『ユーザーズ ガイド』 P 264 の 「複数の環境設定で MemMaker を実行する」をよくご参照ください。また、複数の 環境設定については、同じく MS-DOS 6.2/V 『ユーザーズ ガイド』 6 章「 MS-DOS の環境設定」の「 6.5 複数の環境設定を使い分ける」( P 231 )をご参照くださ い。
A: この現象は、SMARTDrive の DOUBLE_BUFFER ドライバが組み込まれる前に、他の デバイスドライバがアッパーメモリ内に組み込まれるために起こるものと思われ ます。現象を回避するために、以下の手順をお試しください。
MemMaker の画面が表示されるようでしたら、"Cancel And Undo Changes" を選択してください。
DEVICE=C:\DOS\SMARTDRV.EXE /DOUBLE_BUFFER 注意:すでにその行がある場合は、ファイルの一番先頭に移動させて ください。
もしこれでもまだ問題が起こるようでしたら、MS-DOS 6.2/V 『ユーザーズ ガイド』 P269 の「 MemMaker に関するトラブルシューティング」をご参照 ください。
Keywords: DOS6V KBRAID MEMMAKER MEMORY TSHOOT KB405931
Technology: kbMSDOS620 kbMSDOSSearch