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サポート技術情報

DOS:FCコマンド "/N" スイッチを使用する場合について

文書番号: 402250

最終更新日: 1997/11/01


この資料は以下の製品について記述したものです。


この記事は、以前は次の ID で公開されていました: JP402250

概要

MS-DOS 6.2/V には、"FC" コマンドという、ファイルを比較するためのコマンドがあります。このコマンドに "/N" というスイッチを付けて実行する場合の注意事項を説明いたします。

現象

FC は、2 つのファイルを比較し、相違箇所を表示するコマンドです。これに "/N" というスイッチをつけると、ASCII テキストファイルの比較した時、その結果に行番号が付けられます。したがって、"/N"スイッチは、ASCII テキストファイルを比較する時にのみに有効です。
FC コマンドは、ファイルの種類を一番目に記述したファイルの拡張子から判断します。ASCII テキストファイルとして取り扱うものは、拡張子が EXE、COM、SYS、OBJ、LIB、BIN 以外 のものです。言い換えれば、拡張子が EXE、COM、SYS、OBJ、LIB、BIN のものは、バイナリファイルとみなされます。
その結果、CONFIG.SYS や AUTOEXEC.BAT ファイルと、それらのバックアップ ファイル(たとえば CONFIG.BAK や AUTOEXEC.BAK など) を、FC コマンドに "/N" スイッチを付けて比較しようとした際、AUTOEXEC.BAT は比較できるのに、CONFIG.SYS を比較しようと"FC /N CONFIG.SYS CONFIG.BAK"と入力すると、
      FC: スイッチが適合しません.
というエラーメッセージが表示されて実行されない、といった現象が起こります。これは CONFIG.SYS の場合、一番目に記述されたファイルの拡張子が "SYS" のためバイナリファイルとして認識されてしまい、"/N" スイッチが有効ではないためです。したがって、比較する ASCII テキストファイルがバイナリファイルとみなされる拡張子 ( EXE、COM、SYS、OBJ、LIB、BIN ) を持っている場合は、"/L" というスイッチを追加して実行してください。つまり、次のようになります。
      FC  /L  /N  CONFIG.SYS  CONFIG.BAK
"/L" スイッチは、通常はバイナリファイルとみなされる拡張子を持ったファイルも、ASCII テキストファイルとして 1 行ずつ比較するように指定するスイッチです。
また、もう一つの方法として、FC コマンドにファイル名を記述する際、一番目にバイナリ ファイルとして認識されない拡張子を持ったものを記述して、二番目に CONFIG.SYSを記述するようにして実行することもできます。たとえば、次のようになります。
      FC  /N  CONFIG.BAK  CONFIG.SYS
ただしこの方法は、2 つのファイルのうち、どちらかがバイナリファイルとして認識されない拡張子を持っている場合のみ、ご利用いただけます。
したがって比較する ASCII テキストファイルが、CONFIG.SYS と CONFIG.EXE、といったように 2 つともバイナリファイルとみなされる拡張子を持っている場合は有効ではありません。
FC コマンドのスイッチなどの説明については、MS-DOS HELP の情報をご参照ください。(MS-DOS のコマンドラインから "HELP FC" と入力します。)

Keywords: COMMAND COMPARE DOS6V ERROR FC FILE KBHOWTO OPTION SWITCH KB402250
Technology: kbMSDOS620 kbMSDOSSearch

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