[MSC]_bios_disk で使われる定数の意味( DOS/V )

詳細

_bios_disk の引数 service には, 次の定数のうちの 1 つを設定してディスク操作を指定します。

_DISK_FORMAT

指定したトラックをフォーマットします。_diskinfo_t 型構造体の drive、head、track フィールドでトラックを示します。1 回の呼び出しでフォーマットできるのは1 トラックのみです。buffer フィールドにはセクタマーカーを設定しておきます。マーカーは、ディスクドライブのタイプによって異なります。この定数を指定したとき、戻り値はありません。

_DISK_READ

指定したセクタからデータをメモリに読み込みます。_diskinfo_t 型構造体のすべてのフィールドを使います。正常終了すると戻り値の上位バイトに 0、下位バイトに読み込んだセクタ数を返します。エラーが発生すると、_DISK_STATUS を指定した場合と同じステータス情報を上位バイトに返します。

_DISK_RESET

ディスクコントローラをハードリセットし、フロッピーディスクの入出力に備えます。この定数は、読み取りなど他の操作中にエラーが発生したときに役立ちます。
<diskinfo> 引数は無視されます。

_DISK_STATUS

直前に行ったディスク操作のステータスを得ます。<diskinfo> 引数は無視されます。戻り値の上位バイトに、次のようなステータス情報を返します。

                    値      意味
               ===================================================
                    0x00**  エラーなし
                    0x01**  リクエストまたはコマンドが不正
                    0x02**  アドレスマークが見つからない
                    0x04**  セクタが見つからない
                    0x05**  リセットできない
                    0x07**  ドライブのパラメータ作業ができない
                    0x09**  DMA オーバーラン
                    0x0A**  不正セクタフラグ検知
                    0x10**  データ読み取り (ECC) エラー
                    0x11**  訂正済みデータ読み取り (ECC) エラー
                    0x20**  コントローラ故障
                    0x40**  シークエラー
                    0x80**  ディスクタイムアウト
                            またはディスクが応答しない
                    0xAA**  ドライブの準備ができていない
                    0xBB**  定義外のエラー
                    0xCC**  ドライブの書き込みエラー
                    0xE0**  ステータスエラー

_DISK_VERIFY

ディスクをチェックして、指定したセクタが存在し、読み取れるかどうか確認します。また CRC テストを実行します。_diskinfo_t 型構造体の、buffer を除くすべてのフィールドを使います。正常終了すると戻り値の上位バイトに 0, 下位バイトにベリファイしたセクタ数を返します。エラーが発生すると、_DISK_STATUS を指定した場合と同じステータス情報を上位バイトに返します。

_DISK_WRITE

メモリからデータを読み出してセクタに書き込みます。_diskinfo_t 型構造体のすべてのフィールドを使います。正常終了すると戻り値の上位バイトに 0、下位バイトに書き込んだセクタ数を返します。エラーが発生すると、_DISK_STATUS を指定した場合と同じステータス情報を上位バイトに返します。
_bios_disk は DISK BIOS （ INT 13H ）に制御を渡しています。詳細な動作については、市販の BIOS 関係の書籍などを参照 してください。