本ページは公開が終了した情報の複製であり、掲載時点での情報です。本ページに記載されている内容について各所に問い合わせることはご遠慮下さい。
サポート技術情報

グラフィックス画面のハードコピー

文書番号: 410513

最終更新日: 1999/03/18


この資料は以下の製品について記述したものです。


この記事は、以前は次の ID で公開されていました: JP410513

概要

Visual Basic for MS-DOS 1.0 では [COPY] キーによる画面のハードコピーは
サポートされていません。なお、[COPY] キーを押したときに機能するテキスト
画面のハードコピーはプリンタ ドライバが処理しています。
Visual Basic for MS-DOS 1.0 においてグラフィックス画面とテキスト画面の
ハードコピーをとるには、サンプル ライブラリ UTILITY に定義されている
Hcopy サブ プロシージャを使用することで可能になります。
インストールの際にインクルード ファイルの格納先として指定したディレクトリ
(デフォルトでは A:\VBDOS\SRC) に UTILITY.BAS という名前でソース ファイル
が格納されています。詳しくは、このファイルを参照して下さい。
また、Hcopy については『機種依存情報』の 「 UTILITY.BAS サンプル アプリケー
ション」 にも記述されています。あわせてご参照ください。

機能

このハードコピー ルーチンは画面を左に 90 ゜回転させた向きでモノクロ出力
されます。画面と同じ向きでの出力やカラー出力には対応していません。

対応プリンタ

このハードコピー ルーチンは NEC PC-PR101/201 用となっていますので、他の
プリンタでは正しく動作しません。NEC PC-PR 101/201 以外のプリンタの場合
には、制御コードをお使いのプリンタのコードに変更しなくてはなりません。
なお、サンプル ライブラリ UTILITY の機能強化 (画面と同じ向きでの出力や
カラー出力 etc.)、改良 (他のプリンタへの対応)、保守に関するお問い合わせ
には一切お答えできません。あらかじめ、ご了承ください。

関連情報

  Hcopy mode%
mode% には出力のモードを指定します。
0 でテキスト画面のみ、1 でテキスト画面とグラフィックス画面 (16 階調)、
2 でテキスト画面とグラフィックス画面 (8 階調)、3 でテキスト画面とグラ
フィックス画面 (16 階調反転) になります。

インタープリタでの使用方法

インタープリタ (VBDOS.EXE) 上で使用する場合は /L オプションでサンプル
ライブラリ UTILITY.QLB を指定することで可能になります。
  VBDOS /LUTILITY

サンプル

フォームを使用する場合

フォーム モジュールにコマンド ボタンを 2 つ配置します。コマンド ボタン
(cmdHcopy) をクリックすると画面に文字と図形を表示し、画面のハード
コピーをプリンタに出力します。コマンド ボタン (cmdEnd) をクリックすると
プログラムを終了します。
  ' 以下の 3 行はフォーム ファイルのモジュール レベルに記述してください。
  DECLARE SUB prints (ir%, ic%, a$)
  '$INCLUDE: 'vbdos.bi'
  '$INCLUDE: 'utility.bi'
  SUB cmdHcopy_Click ()
      SCREEN.HIDE ' フォームを非表示
      SCREEN 88   ' グラフィックスが表示できるモードにします
      FOR c = 0 TO 7
          LINE (c * 80, 20)-((c + 1) * 80, 199), c, BF
      NEXT c
      FOR c = 8 TO 15
          LINE ((c - 8) * 80, 200)-((c - 7) * 80, 399), c, BF
      NEXT c
      prints 1, 1, "Please Wait..."
      Hcopy 3     ' テキスト画面とグラフィックス画面( 16 階調反転)を出力
      SCREEN 82   ' フォームを表示するモードにします。
      SCREEN.SHOW ' フォームを表示します。
  END SUB
  SUB cmdEnd_Click ()
      END
  END SUB
  ' 以下はモジュール ファイルに記述してください。
  SUB prints (ir%, ic%, a$)
      LOCATE ir%, ic%
      PRINT a$
  END SUB

フォームを使用しない場合

  '$INCLUDE: 'vbdos.bi'
  '$INCLUDE: 'utility.bi'
  DEFINT A-Z
  SCREEN 88
  CLS
  FOR c = 0 TO 7
      LINE (c * 80, 20)-((c + 1) * 80, 199), c, BF
  NEXT c
  FOR c = 8 TO 15
      LINE ((c - 8) * 80, 200)-((c - 7) * 80, 349), c, BF
  NEXT c
  PRINT "please wait..."
  Hcopy 3  'テキスト画面とグラフィックス画面 (16 階調反転)
  END

コンパイラでの使用方法

コマンド ラインからコンパイラ (BC.EXE) を使用し実行ファイルを作成するとき
には、リンク時にライブラリ UTILITY.LIB を指定することで可能になります。
なお、インタープリタから [実行] - [EXE ファイルの作成] コマンドを選択して
実行ファイルを作成する場合には、以下の手順は自動的に行われます。
  LINK obj-file(s),exe-file,,UTILITY.LIB;
インクルード メタコマンドで指定したインクルード ファイルが見つからない場合
には、インタープリタでは [補助] - [パス設定...] コマンドの内容が正しく設定
されていないためです。また、コンパイラでは環境変数 INCLUDE の内容が正しく
設定されていないためです。SET コマンドで環境変数 INCLUDE の設定内容を確認
してください。

Keywords: KBHOWTO VBDOS KB410513
Technology: kbAudDeveloper kbVB100DOS kbVBSearch kbZNotKeyword3

inserted by FC2 system