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サポート技術情報

C/C++ 7.0 DOS/V 版の DPMI 非対応について

文書番号: 410108

最終更新日: 1999/08/19


この資料は以下の製品について記述したものです。


この記事は、以前は次の ID で公開されていました: JP410108

概要

この資料は C/C++ 7.0 DOS/V 版の DPMI 非対応についての弊社の見解を説明した
ものです。

C/C++ 7.0 DOS/V 版のユーザーの皆様へ

C/C++ 7.0 は、その高速化、高性能化のために、DOS エクステンダを使用して
動作する 32 ビットコンパイラになっております。このため、コンパイラの使用に
は、DPMI サーバーを必要とします。その旨は、C/C++ 7.0 DOS/V 版 のマニュアル
『 Install Guide 』の 29 ページに以下のように記載してございます。
    3.7 DPMI サーバー
    Windows を使わないときに DOS エクステンダ対応の C/C++ コンパイラを
    実行するには、DOS/V 用として市販されている DPMI を使う必要があります。
しかしながら、現時点では DOS/V 用の DPMI サーバーは、1本も市販されて
おりません。内情になりますが、サーバーの開発を依頼しておりましたメーカー様の
開発の進行が一向に進まず、現在、無期延期に近い状況にあるためです。しかし、
これは、弊社側の事情であり、ユーザーの皆様にとって、上記のマニュアル記載事項は
誤りであることになります。ユーザーの皆様にご迷惑をおかけしましたことを心より
お詫び申し上げます。
現在の段階で、 C/C++ 7.0 DOS/V 版 をご使用いただくには、Windows(R) に
内蔵されている DPMI サーバーをご使用いただくより方法がございません。Windows を
立ち上げて、プログラムマネージャ、ファイルマネージャ、あるいは、メイングループ
のアイコン『 MS-DOS プロンプト』より、 C/C++ 7.0 をご使用頂きますよう
お願い申し上げます。
一部のユーザー様より、PC-AT 互換機用の英語版の DPMI サーバーの使用に関しての
お問い合わせを頂いておりますが、これら英語版の DPMI サーバーの、DOS/V 上での
動作は、弊社としましては、動作保障できかねます。どうぞ、Windows 上からの
ご使用をお願いいたします。
また、C/C++ 7.0 PC98 版に DPMI サーバーが添付されていながら、DOS/V 版に
添付されていないという差異についてもお問い合わせを頂戴しておりますので、
この件に関しても、合わせてご説明申し上げます。
それは、C/C++ 7.0 PC98 版発売時における PC-9800 シリーズ での Windows 導入
比率が極端に低く、また、ソフトウエア開発の環境もターゲットも MS-DOS が
主流であることから、MS-DOS で動作可能な環境を整備することが、必須条件で
あったためです。
一方、DOS/V に関しましては、PC-9800 シリーズに比べ圧倒的に Windows の導入率が
高い事が、この製品構成を取った主な理由ではありますが、多数のユーザー様より、
DPMI サーバーを添付できなくても一刻も早い製品化を要望されました事に勇気を得た
結果でもあります。
どうぞ、ご了承いただきたくお願い申し上げます。

CSETUP でセットアップを行ったユーザーの皆様へ

上記のような理由により、 C/C++ 7.0 は、Windows 環境での使用しかできません。
もし、CSETUP によって、DOS/V のコマンドラインからセットアップを行った場合は、
Windows の環境上から、コンパイルしようとすると、次のようなエラーになります。
    R6914: cannot initialize device : 'vmcpd.386'
これは、Windows 上で C/C++ 7.0 を使用するためのドライバーがセットアップ時に
組み込みこまれていないために起こります。Windows 上から、再度セットアップを
かけることで回避できます。
Windows 上から、セットアップを行ったにも関らず、上記のエラーが出力される
場合には、SYSTEM.INI の設定が正しく行われていませんので、『インストールガイド』
の第3章「システムの環境設定」の部分を参照のうえ、設定内容をご確認ください。

Keywords: KBINFO KB410108
Technology: kbAudDeveloper kbCVC700DOS kbVCsearch kbZNotKeyword3 kbZNotKeyword8

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