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サポート技術情報

[QC2]SETUP 終了後に必要な環境設定

文書番号: 402693

最終更新日: 1998/03/23


この資料は以下の製品について記述したものです。


この記事は、以前は次の ID で公開されていました: JP402693

概要

この資料は、QuickC 2.0 を使うために必要な環境設定の一つの方法を紹介したもの
です。

詳細

初めて QuickC 2.0 の統合環境 (以下 QuickC) を使う時、以下の現象などが発生する のは、SETUP によるインストール終了後に必要な環境設定を行っていないためです。
  • QC [改行] と入力しても、"コマンドまたはファイル名が違います"と表示されて しまう
  • QuickC からコンパイルすると "C1015 Cannot open include file 'xxxx.h'" エラーが発生
  • QuickC からリンクすると "SLIBCE.LIB : cannot find library Enter new file spec:"と表示される
QuickC 2.0 の SETUP プログラムには、他の多くのセットアッププログラムで行なわれ ているような「環境」の自動更新機能がないため、「環境」は、ユーザが自分で設定 しなければなりません。
ここで言う「環境」とは、MS-DOS において CONFIG.SYS や AUTOEXEC.BAT ファイルの 内容に従い設定される環境変数などのことです。
MS-DOS に自信がない方は、環境設定は難しいと思うかもしれませんが、プログラムを 作成するためには必要な MS-DOS の知識の1つとなりますので、MS-DOS のマニュアル を利用しながら、ここで紹介されている内容について習得されることをお勧めします。 QuickC 2.0 で必要な設定内容は、SETUP が自動生成した NEW-CONF.SYS NEW-VARS.BAT という2つのファイルに記されています。これらのファイルは、インストールの際、 "Path ディレクトリの設定" 画面で "EXE Files" の転送先に指定したディレクトリに あります。
QuickC は様々な機能を実現すべく、自身でメモリやファイルの管理を複雑に行うた
め、DOS シェルやハードディスク管理ユーティリティなどのメニュープログラムから 起動しても正常に動作できません。Windows の MS-DOS プロンプトからの起動も
動作保証されていません。必ず、MS-DOS のコマンドプロンプトからお使いください。

NEW-VARS.BAT を AUTOEXEC.BAT に組み込む方法

ここでは、QuickC 2.0 が必要とする4つの環境変数をパソコン起動時に設定する例
として、既存の AUTOEXEC.BAT に NEW-VARS.BAT ファイルを結合する1つの方法を提示 していますが、お使いの環境設定によっては必ずしも適切な方法であるとは限りません。 個人の学習のための使用、修正、分割については、自由に行っていただけますが、この 設定方法に関しての、サポート、説明等は一切お受けいたしかねますのであらかじめ ご了承ください。また、この方法で環境を変更したことにより発生した、いかなる障害 も弊社では責任を負いません。
以下の記述は、パソコンの起動ドライブがAドライブで QuickC 2.0 をBドライブに インストールした場合を例にしています。
ドライブが異なる場合、'A'や'B'と書かれている箇所を正しいドライブに置き換えて ください。
"[改行]"は、リターンキーの入力です。
準備: コマンドプロンプト (点滅しているカーソルの左側の表示) が 'A>' や
'B>' と表示されている場合、次のように入力してください。現在のディレクトリ が表示されるようになります。
  PROMPT $P$G [改行]
  1. 現在の環境のバックアップをとります。
         COPY A:\AUTOEXEC.BAT A:\AUTOEXEC.QC [改行]
    
  2. NEW-VARS.BAT のあるディレクトリに変更します。
         B: [改行]
         CD B:\QC\BIN [改行]
    
  3. プロンプトは以下のように表示されているはずです。
         B:\QC\BIN>
    
  4. NEW-VARS.BAT の内容を確認しておきます。
         TYPE NEW-VARS.BAT [改行]
    
  5. 以下のような表示となるはずです。 5 行目の MOUSE は SETUP の際、マウスドライバの選択で MOUSE.COM を指定した 場合のみ、記述されます。 「ファイルが見つかりません.- NEW-VARS.BAT 」と表示された場合、 NEW-VARS.BAT を探してみてください。見つからない場合、インストールを やり直してみてください。
         PATH=B:\QC\BIN;B:\QC\LEARN;%PATH%
         SET LIB=B:\QC\LIB;%LIB%
         SET INCLUDE=B:\QC\INCLUDE;%INCLUDE%
         SET TMP=B:\TMP;%TMP%
         MOUSE
    
  6. NEW-VARS.BAT を AUTOEXEC.BAT のあるディレクトリにコピーします。
         COPY NEW-VARS.BAT A:\ [改行]
    
  7. AUTOEXEC.BAT のあるディレクトリに変更します。
         A: [改行]
         CD A:\ [改行]
    
  8. 2 つのファイルを結合します。
         COPY AUTOEXEC.BAT+NEW-VARS.BAT AUTOEXEC.BAT [改行]
    
  9. 以下の表示となれば、コピーは完了です。
         AUTOEXEC.BAT
         NEW-VARS.BAT
                 1 個のファイルをコピーしました.
    
  10. パソコンをリセットします。
  11. QC.INI ファイルを QC.EXE のあるディレクトリに作成するため QuickC を起動 します。
          B: [改行]
          CD B:\QC\BIN [改行]
          QC [改行]
    
  12. 以下の操作で QC.INI が作成され QuickC のメニューもフルメニュー表示と なります。
          [GRPH] キー押下、[O] (オー) キー押下、[F] キー押下、[GRPH] キーを
          押したまま [F4] キー押下。
    
  13. コマンドプロンプト表示に戻れば、これで完了です。 任意のディレクトリから QC[改行] で QuickC が起動します。
  14. 元々の環境設定によっては以下のような現象が発生するかもしれません。 自分の環境を十分に理解して MS-DOS 環境を整えてください。
          現象: メモリ不足で起動しない。
          原因: QuickC 2.0 は、640KB の MS-DOS のメインメモリだけを使いま
                す。MS-DOS の CHKDSK コマンドで最後に表示される"使用可能
                    メモリ"が最低 460KB 必要です。
          現象: マウスが使えない
          原因: すでに他のマウスドライバを組み込む環境設定があるためマウス
                ドライバが競合しています。
          現象:「環境変数のためのメモリが足りません」が表示される。
          原因: MS-DOS の SHELL 文の指定がないか指定サイズが小さいためです。
          現象: QuickC で日本語変換が動作しない。
          原因: QuickC には、日本語変換機能はありません。QuickC に対応した
                日本語変換を組み込む必要があります。( QC\BIN\README.DOC 参照 )
    

NEW-CONF.SYS について

FILE=20 および BUFFERS=10 については、CONFIG.SYS ファイル中で既にそれ以上の値 が設定されていれば、無視してください。
MOUSE.SYS を使う指定をした場合、NEW-CONF.SYS 中の DEVICE 文をそのまま、
CONFIG.SYS に書き移してください。

詳細

  • Visual C++ は、米国 Microsoft Corporation の商標です。

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