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サポート技術情報

[MSC]_bios_disk で使われる定数の意味( PC-98 シリーズ )

文書番号: 402670

最終更新日: 2004/03/29


この資料は以下の製品について記述したものです。


概要

この資料は PC-98 シリーズのランタイムライブラリ関数 _bios_disk で使用され
ている定数の意味について説明したものです。

詳細

_bios_disk の引数 service には, 次の定数のうちの 1 つを設定してディスク操作
を指定します。

_DISK_READ (0x06)

ディスク上のデータを、sector で指定された開始セクタから、nsectors で指定され たセクタ数だけデータを読み取ります。
diskinfo_t 型構造体の command フィールドに _CMD_2HD、_CMD_2DD、_CMD_2D
_CMD_HD のいずれかが指定されているときに使用できます。
読み取ったデータは、 buffer が示す領域に格納されます。 正常に終了したときは
戻り値の上位バイトが 0 になり、下位バイトがステータス情報を表します。 正常
に終了しなかったときは、戻り値の上位バイトが 0 でない値になり、下位バイトが
ステータス情報を表します(ステータス情報については、戻り値の説明を参照)。
また、 result で示される領域にはリザルトステータス情報が格納されます(この情 報についても、戻り値の説明を参照)。

_DISK_WRITE (0x05)

sector で指定された開始セクタから、nsectors で指定されたセクタ数だけ buffer が 示す領域のデータをディスク上に書き込みます。diskinfo_t 型構造体の command フ ィールドに _CMD_2HD、_CMD_2DD、_CMD_2D、_CMD_HD のいずれかが指定されていると きに使用できます。
正常に終了したときは、戻り値の上位バイトが 0 になり、下位バイトがステータス
情報を表します。 正常に終了しなかったときは、戻り値の上位バイトが 0 でない
値になり、 下位バイトがステータス情報を表します(ステータス情報については、
戻り値の説明を参照)。また、result で示される領域にはリザルトステータス情報
が格納されます(この情報についても、 戻り値の説明を参照)。

_DISK_SEEK (0x10)

シークを行います。diskinfo_t 型構造体の command フィールドに _CMD_2HD
_CMD_2DD のいずれかが指定されているときに使用できます。正常に終了したときは、 戻り値の上位バイトが 0 になり、下位バイトがステータス情報を表します。
正常に終了しなかったときは、戻り値の上位バイトが 0 でない値になり、下位バイト がステータス情報を表します(ステータス情報については、 戻り値の説明を参照)。 また、 result で示される領域にはリザルトステータス情報が格納されます(この情 報についても、 戻り値の説明を参照)。

_DISK_RECALIBRATE (0x07)

シリンダ 0 へシークします。diskinfo_t 型構造体の command フィールドに
_CMD_2HD、_CMD_2DD、_CMD_HD のいずれかが指定されているときに使用できます。
diskinfo_t 型構造体の drive フィールド以外は使用しません。正常に終了したとき は、戻り値の上位バイトが 0 になり、下位バイトがステータス情報を表します。 正 常に終了しなかったときは、戻り値の上位バイトが 0 でない値になり、下位バイトが ステータス情報を表します(ステータス情報については、 戻り値の説明を参照)。

_DISK_FORMATTRACK (0x0D)

指定された 1 トラック分のフォーマットを行います。diskinfo_t 型構造体の
command フィールドに _CMD_2HD、_CMD_2DD、_CMD_HD のいずれかが指定されていると きに使用できます。diskinfo_t 型構造体の buffer フィールドには、指定トラックに 書き込むセクタ ID 情報を設定します。 正常に終了したときは、戻り値の上位バイト が 0 になり、下位バイトがステータス情報を表します。正常に終了しなかったときは 戻り値の上位バイトが 0 でない値になり、下位バイトがステータス情報を表します
(ステータス情報については、戻り値の説明を参照)。

_DISK_FORMATDRIVE (0x8D)

ディスクのフォーマットを行います。diskinfo_t 型構造体の command フィールドに _CMD_2D、_CMD_HD のいずれかが指定されているときに使用できます。
diskinfo_t 型構造体の data_len フィールドには、インタリーブファクタを設定しま す。正常に終了したときは、戻り値の上位バイトが 0 になり、下位バイトがステー
タス情報を表します。正常に終了しなかったときは、戻り値の上位バイトが 0 でな
い値になり、下位バイトがステータス情報を表します(ステータス情報については
戻り値の説明を参照)。

_DISK_INITIALIZE (0x03)

指定ドライブの初期化を行います。diskinfo_t 型構造体の command フィールドに
_CMD_2HD、_CMD_2DD、_CMD_2D、_CMD_HD のいずれかが指定されているときに使用でき ます。diskinfo_t 型構造体の drive フィールド以外は使用しません。正常に終了し たときは、戻り値の上位バイトが 0 になり、下位バイトがステータス情報を表します (ステータス情報については、 戻り値の説明を参照)。正常に終了しなかったときは 戻り値の上位バイトが 0 でない値になり、下位バイトが 0 になります。

_DISK_VERIFY (0x01)

ディスク上のデータを、sector で指定された開始セクタから、nsectors で指定された セクタ数だけ読み取ります。ただし、メモリ転送は行いません。diskinfo_t 型構造体 の command フィールドに _CMD_2HD、_CMD_2DD、_CMD_2D、_CMD_HD のいずれかが指定 されているときに使用できます。正常に終了したときは、戻り値の上位バイトが 0 に なり、下位バイトがステータス情報を表します。 正常に終了しなかったときは、戻り 値の上位バイトが 0 でない値になり、下位バイトがステータス情報を表します(ステ ータス情報については、 戻り値の説明を参照)。また result で示される領域にはリ ザルトステータス情報が格納されます(この情報についても、 戻り値の説明を参
照) 。

_DISK_SENSE (0x04)

指定したデバイスの状態を調べます。diskinfo_t 型構造体の command フィールドに _CMD_2HD、_CMD_2DD、_CMD_2D、_CMD_HD のいずれかが指定されているときに使用でき ます。diskinfo_t 型構造体の drive フィールド以外は使用しません。正常に終了し たときは、 戻り値の上位バイトが 0 になり、下位バイトがステータス情報を表しま す。正常に終了しなかったときは、戻り値の上位バイトが 0 でない値になり、下位
バイトがステータス情報を表します(ステータス情報については、戻り値の説明を参 照)。

_DISK_READID (0x0A)

ID の読出しを行います。diskinfo_t 型構造体の command フィールドに、_CMD_2HD
_CMD_2DD のいずれかが指定されているときに使用できます。正常に終了したときは
戻り値の上位バイトが 0 になり、下位バイトがステータス情報を表します。正常に
終了しなかったときは、戻り値の上位バイトが 0 でない値になり、下位バイトがス
テータス情報を表します(ステータス情報については、戻り値の説明を参照)。
また、result で示される領域には ID 情報が格納されます(この情報についても、
戻り値の説明を参照)。

_DISK_WRITEDDAM (0x09)

削除データアドレスマークを書き込みます。diskinfo_t 型構造体の command フィー ルドに _CMD_2HD、_CMD_2DD のいずれかが指定されているときに使用できます。正常 に終了したときは、戻り値の上位バイトが 0 になり、下位バイトがステータス情報を 表します。正常に終了しなかったときは、戻り値の上位バイトが 0 でない値になり、 下バイトがステータス情報を表します(ステータス情報については、戻り値の説明を 参照)。また、result で示される領域にはリザルトステータス情報が格納されます
(この情報についても、戻り値の説明を参照)。

_DISK_ALTERNATE (0x08)

代替トラックの指定を行います。diskinfo_t 型構造体の command フィールドが
_CMD_HD のときに使用できます。diskinfo_t 型構造体の buffer フィールドには、
代替トラックアドレスが格納されます。 エラーを表す戻り値はありません。

_DISK_BADTRACK (0x0B)

不良トラックのフォーマットを行います。diskinfo_t 型構造体の command フィール ドが、 _CMD_HD のときに使用できます。代替トラックは、_DISK_ALTERNATE によっ
て指定されたトラックです。正常に終了したときは、戻り値の上位バイトが 0 にな
り、下位バイトがステータス情報を表します。正常に終了しなかったときは、戻り値 の上位バイトが 0 でない値になり、下位バイトがステータス情報を表します(ステ
ータス情報については、 戻り値の説明を参照)。

_DISK_READDDAM (0x0C)

削除データアドレスマークが付いたデータを読み込みます。diskinfo_t 型構造体の
command フィールドに _CMD_2HD、_CMD_2DD のいずれかが指定されているときに使用 できます。読み取ったデータは、diskinfo_t 型構造体の buffer が示す領域に格納
されます。 正常に終了したときは、 戻り値の上位バイトが 0 になり、下位バイト
がステータス情報を表します。正常に終了しなかったときは、戻り値の上位バイトが 0 でない値になり、下位バイトがステータス情報を表します(ステータス情報につ
いては、戻り値の説明を参照)。また、result で示される領域にはリザルトステー
タス情報が格納されます(この情報についても、 戻り値の説明を参照)。

_DISK_DIAGNOSTIC (0x02)

診断のための読み出しを行います。diskinfo_t 型構造体の command フィールドに
_CMD_2HD、_CMD_2DD のいずれかが指定されているときに使用できます。読み取ったデ ータは、diskinfo_t 型構造体の buffer が示す領域に格納されます。正常に終了した ときは、戻り値の上位バイトが 0 になり、下位バイトがステータス情報を表します。 正常に終了しなかったときは、戻り値の上位バイトが 0 でない値になり下位バイトが ステータス情報を表します(ステータス情報については、戻り値の説明を参照)。ま た、result で示される領域にはリザルトステータス情報が格納されます(この情報に ついても、 戻り値の説明を参照)。

_DISK_RETRACT (0x0F)

ヘッドを、使用されないシリンダへ移動します。diskinfo_t 型構造体の command が _CMD_HD のときに使用できます。正常に終了したときは、戻り値の上位バイトが 0
になり、下位バイトがステータス情報を表します。正常に終了しなかったときは戻り 値の上位バイトが 0 でない値になり、下位バイトがステータス情報を表します(ス
テータス情報については、戻り値の説明を参照)。

_DISK_OPMODE (0x0E)

1MB インターフェイスモードにおいて、640KB のフロッピーディスクをアクセスす
るときの動作を指定します。diskinfo_t 型構造体の command フィールドに
_CMD_2HD、_CMD_2DD、_CMD_2D のいずれかが指定されているときに使用できます。
正常に終了したときは、戻り値の上位バイトが 0 になり、下位バイトがステータス
情報を表します。正常に終了しなかったときは、戻り値の上位バイトが 0 でない値
になり、下位バイトがステータス情報を表します(ステータス情報については、戻
り値の説明を参照)。
diskinfo_t 型構造体変数の command フィールドに指定して、処理を行うディス
クのメディアの定数。
                記号定数          意味
             ===========================================
                _CMD_2HD       1MB のフロッピーディスク
                _CMD_2DD       640KB のフロッピーディスク
                _CMD_2D        320KB のフロッピーディスク
                _CMD_HD        ハードディスク
                _CMD_SEEK      シーク動作あり
                _CMD_MF        倍密度
                _CMD_MT        マルチトラック
                _CMD_RETRY     再試行あり
 _bios_disk は DISK BIOS ( INT 1BH )に制御を渡しています。詳細な動作に
ついては、市販の BIOS 関係の書籍などを参照してください。

詳細

  • Visual C++ は、米国 Microsoft Corporation の商標です。

Keywords: C7 KBINFO KB402670
Technology: kbAudDeveloper kbCCompPDS600DOS kbCCompSearch kbQC200 kbVCsearch kbZNotKeyword3 kbZNotKeyword8

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