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サポート技術情報

[VC15] 括弧対応が正しくない場合のコンパイラの障害

文書番号: 402015

最終更新日: 2004/03/29


この資料は以下の製品について記述したものです。


概要

この資料は括弧対応の整合性がとれていない C++ のソースファイルのコンパイル時
に、VisualWorkbench がハングアップまたは C1001 のエラーを発生する障害について 説明したものです。

詳細

C++ のソース内の最後の行までに対応付けられる閉じ括弧が無いソースを Visual
Workbench 上でコンパイルすると、そのソースをコンパイル中に VisualWorkbench が ハングアップしたような状態になります。別のアプリケーションに切り替えることは できますが、ビルドを中止したり、VisualWorkbench を正常に終了させることが
できません。
この現象は Microsoft Windows Version 3.1 (以下 Windows 3.1) 上でコンパイル
した場合に発生します。MS-DOS 上や Visual C++ 1.5 を Microsoft Windows NT(TM) Version 3.5 (以下 Windows NT 3.5) 上でコンパイルした場合には以下の C1001
エラーが発生します。
  fatal error C1001: エラーの状況をサポートサービスにご連絡ください。
        (コンパイルファイル 'msc1.cpp' ,行番号 585)
なお、拡張子 .C の C 言語のソースファイルでは以下のようなエラーが発生し、
正常終了します。
  error C2060: syntax error :予定していない場所に EOF が現われ、
  構文エラーとなりました。

"TEST" という名前で AppWizard で生成されたコードの test.cpp の最後の行の 閉じ括弧をコメントにすることで発生します。
  // App command to run the dialog
  void CViewPropApp::OnAppAbout()
  {
          CAboutDlg aboutDlg;
          aboutDlg.DoModal();
  //}  // ←コメントにする

原因

これはコンパイラの障害です。US 版のコンパイラでも同様の状況が発生します。

対処方法

予めアイコン登録されている VisualWorkbench ( MSVC.EXE )の起動オプションとして /V のオプションを付加しておきます。このオプションが指定してあるとコンパイル時 に wintee というアイコンが表示されます。VisualWorkbench がハングアップした場 合は、この wintee を開き、システムメニューの「設定」の「強制終了」で終了させ て下さい。そしてエディタでハングアップしたソースを開き、最終行から括弧の対応 を確認して下さい。
なお VisualWorkbench は再起動させて使用するようにして下さい。

詳細

  • Visual C++ は、米国 Microsoft Corporation の商標です。

Keywords: KBBUG VC10 VC15 KB402015
Technology: kbAudDeveloper kbvc150 kbVCsearch

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