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サポート技術情報

[MSVC] Visual C++ 1.5 の README.WRI(6/8)

文書番号: 401973

最終更新日: 1999/08/19


この資料は以下の製品について記述したものです。


この記事は、以前は次の ID で公開されていました: JP401973

概要

この資料は、Visual C++ 1.5 に添付されている README.WRI の以下の章を抜粋した
ものです。
  第 8 章   プロファイラ
  第 9 章    C ランタイム ライブラリ
  第 10 章   Books Online

第 8 章 プロファイラ

Windows 終了プロシージャ (WEP) のプロファイル

WEP が呼び出されているときはプロファイラは使えません。プロファイラは通常、
WEP が呼び出されそうになるとこれを検出して、すべてのブレークポイントを
.DLL から削除します。
このため、PLIST からの出力に WEP へのエントリが含まれていても、WEP のプロ
ファイルは取得できません。さらに、WEP 以外の箇所で正常に行われた関数呼び
出しであっても、それが WEP 内で行われる場合はプロファイルを取得できません。
.DLL が LoadLibrary() によってロードされるような状況では、プロファイラは
WEP が呼び出されそうになっていることを検出できない場合があります。この場
合、プロファイリング中かその後でおそらくシステムが暴走することになりま
す。この場合、すべての WEP とそれが呼び出す関数についてプロファイリング
を明示的にオフにする必要があります。具体的には PREP への入力として .PCF
ファイルを使い、.PCF ファイルに WEP を含む各 .DLL の行を含めておく必要が
あります。
  PROGRAM XXX.DLL
  OBJECT YYY.DLL
  FUNCTION WEP DELETE
ここで XXX と YYY のところには適当なファイル名が入ります。

第 9 章 C ランタイム ライブラリ

コマンドライン引数として使われる文字セット

Windows のアプリケーションと QuickWin アプリケーションでは、異なるコマンド
ライン引数に対して異なる文字セットを使います。すなわち、最初の引数である
argv[0] を渡すときは OEM 文字セットが使われ、それに続く文字列を渡すときは
ANSI 文字セットが使われます。

_BIOS 関連関数について

Visual C++ version 1.0 日本語版以降、_bios 関連関数はサポートされておりませ
んが、過去の C 言語製品との互換性維持のため、_bios ライブラリは存在します。使用 法については、旧バージョンのヘルプおよび、リファレンスマニュアルを参照して
ください。

Microsoft C 6.0 以前の日本語処理関数との互換性について

  1. MBASCII1.OBJ
       Microsoft C/C++ Ver 7.0 よりも以前の Microsoft C でサポートされていた
       日本語処理関数 ( jis 系関数など) との互換性を保つために MBASCII1.OBJ が
       用意されています。これらの古いライブラリ関数を使用する場合には
       mbstring.h、mbctype.h のかわりに jstring.h、jctype.h をインクルードし、
       リンク時に MBASCII1.OBJ をリンクしてください。
    
  2. JOLDNAME.LIB
       Microsoft C/C++ Ver 7.0 よりも以前の Microsoft C との互換性を保つために、
       JOLDNAME.LIB というライブラリが用意されています。このライブラリには、
       従来の名前 (例えば jstrcmp ) を新しい名前 ( _mbstrcmp ) に対応させるエイリ
       アスが含まれています。日本語処理関数を含む Microsoft C/C++ Ver 7.0 よ
       りも前の Microsoft C で作成したオブジェクトやライブラリと「本製品」で
       作成したプログラムを使って実行ファイルを作成するときには JOLDNAME.LIB
       をリンク時に指定してください。
    

第 10 章 Books Online

NEC マシンをお使いの場合

Books Online に含まれている情報は全て英語版です。したがって、ランタイム
グラフィックス関数など、NEC マシンに特有の情報については他のオンラインヘ
ルプ (MSCXX.HLP など) を参照してください。

Detabase Classes の Chapter 3 Database Tutorial について

この Tutorial では Access の ODBC ドライバの使用が前提になっていますが、
本製品には Access の ODBC ドライバは含まれていないため、マニュアルの手順
と全く同じ作業を試してみることはできませんのでご注意ください。

ドライブ指定の変更

Visual C++ はインストール時、Books Online を CD-ROM ドライブからアクセス
するように設定します。ネットワークを介して CD-ROM ドライブをアクセスして
いる場合、またはハード ディスクから Books Online を実行する場合は、Books
Online のファイルがあるドライブを指定する必要があります。ドライブは、
Windows または Windows NT をインストールしたルート ディレクトリにある
CONTENTS.INI で指定します。
ハード ディスクから Books Online を直接実行する場合は、ハード ディスクに
約 60-80M の空き容量が必要です。ただし、次のような場合は、ハード ディスク
を余分に使っても Books Online をハード ディスクから直接実行してかまいません。
  • アクセス時間の向上。ハードウェアの構成によって異なりますが、CD-ROM より ハード ディスクからの方が Books Online の実行は速くなります。
  • CD-ROM ドライブの解放。Visual C++ 以外の CD-ROM ディスクを CD-ROM ド ライブで使用できます。

Books Online をハード ディスクから実行する方法

  1. 次のファイルを CD-ROM の \MSVC15\HELP サブディレクトリからハード ディス クの任意のディレクトリにコピーします。
         VCBKS15.HDX
         VCBKS15.HLP
         VCBKS15.IND
         VCSDK15.HLP
    
  2. CONTENTS.INI ファイルの [VCBKS15] セクションの "Path=" ステートメントを 編集して、1. でファイルをコピーしたディレクトリを指定します。次の例のよ うに、ディレクトリ名の最後に'\'を必ず指定してください。
         [VCBKS15]
         Path=C:\MSVC\HELP\
    
  3. CONTENTS.INI ファイルの [VCSDK15] セクションの "Path=" ステートメントを 編集して、1. でファイルをコピーしたディレクトリを指定します。次の例の ように、ディレクトリ名の最後に '\' を必ず指定してください。
         [VCSDK15]
         Path=C:\MSVC\HELP\
    
  4. CONTENTS.INI ファイルを保存して、Books Online を実行してください。
ネットワークを介した CD-ROM ドライブから Books Online を実行するには、 CONTENTS.INI ファイルの "Path=" ステートメントを編集して、ネットワーク ドライブのファイルをアクセスできるように指定してください。

DBWIN と Books Online の同時利用

Windows 3.1 のデバッグ版で DBWIN アプリケーションを実行していると、Visual
C++ Books Online のビューア アプリケーションがアクセス違反を起こすことが
あります。このエラーは、次の状況で発生します。
  1. Windows 3.1 のデバッグ版上で Books Online アプリケーションを実行したとき。
  2. DBWIN アプリケーションを起動したとき。
  3. DBWIN アプリケーションの [オプション] メニューから [設定] を選択したとき。
  4. [バッファを埋める] チェック ボックスをクリックして [] オプションを有効に し、<OK> ボタンを選択したとき。
この問題を回避するために、DBWIN の [バッファを埋める] オプションは無効にして ください。

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Technology: kbAudDeveloper kbvc150 kbVCsearch

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