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サポート技術情報

[MSC]リンカーの応答ファイルの記述方法

文書番号: 401948

最終更新日: 2004/04/27


この資料は以下の製品について記述したものです。


概要

この資料は、LINK の応答ファイルの基本的な利用方法を紹介したものです。

詳細

応答ファイルとは LINK が入力を想定しているフィールド情報を持つテキストファイル のことをいいます。応答ファイルを利用することより、LINK の度にパラメータを入力 する必要がなくなり、MS-DOS の入力フィールドの制限 128 文字を越えて LINK にパラ メータを指定することができます。
LINK は次の 5 項目の入力を想定しています。
  Object Modules [.obj]:
  Run File [basename.exe]:
  List File [nul.map]:
  Libraries [.lib]:
  Definitions File [nul.def]:

応答ファイルの内容

  1. オブジェクトファイル名を "+" または空白で区切って結合する順序で並べます。 1 行に書ききれない場合は、最後に "+" を書くと改行して並べる事ができます。
  2. 生成される実行ファイルを指定する。単に改行すると1で指定したオブジェクト名 が自動的に選択されます。
  3. マップファイルを指定します。必要がない場合には空白。
  4. リンクするライブラリを1の要領で指定します。必要がない場合には空白。
応答ファイルが LINK の想定している全ての入力を満たさない場合には残りの入力を コマンドラインから要求してきます。この入力要求を表示せずに LINK を終了させる には ";" を指定します。オプションの指定が必要な場合は ";" の前ならば、どの行 に書いてもかまいません ";" 以降の設定は全て無視します。

例 1 : 応答ファイル mylink.txt をテキストファイルで作成します。

  main myobj1 myobj2+
  myobj3
  sample
  nul
  mylib1 mylib2 /BATCH /ST:1024;

例 2 : 例 1 の nul を空白で指定した場合は次の様になります。

  main myobj1 myobj2+
  myobj3
  sample,,
  mylib1 mylib2 /BATCH /ST:1024;

使い方

LINK のコマンドラインの先頭に "@" を付けて応答ファイルを指定します。
  LINK @mylink.txt

説明

  *オブジェクトファイルに        main.obj myobj1.obj meyobj2.obj myobj3.obj
                                 を指定します。
  *実行ファイル名に              sample.exe を指定します。
                                 空白の場合は basename の main.exe になります。
  *マップファイルは出力しません。空白でもかまいません。
                                 空白の指定は例 2 で示します。
  *ライブラリファイルに          mylib2.lib mylib2.lib を指定します。
  *オプション                    /BATCH /ST:1024 を指定します。
  *リンクのパラメータ終了        ;

詳細

  • QuickC は、米国 Microsoft Corporation の登録商標です。

Keywords: C6 C7 KBINFO QC20 VC10 VC15 KB401948
Technology: kbAudDeveloper kbCCompPDS600DOS kbCCompSearch kbPWBSearch kbQC200 kbVCsearch kbZNotKeyword3 kbZNotKeyword8

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