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サポート技術情報

[VC15] VC++ 1.5 と VC++ 1.0 を共存させるには ?

文書番号: 401921

最終更新日: 2004/04/27


この資料は以下の製品について記述したものです。


概要

この資料は Visual C++ 1.5 と Visual C++ 1.0 を共存させる方法についてその一例を 紹介したものです。

詳細

Visual C++ 1.5 を Visual C++ 1.0 の環境を残したまま、ふたつの環境を共存させ
ようとする場合、Visual C++ 1.5 と Visual C++ 1.0 は環境が似ているため、いく
つか問題が起こります。
この問題については、設定を少し変えることで解決し、ふたつの環境を共存させる
ことができます。
この資料では起こりうるトラブルとその解決方法について一例を紹介いたします。

<Q-1>

これから Visual C++ 1.5 をセットアップするが、準備しておくことは?

<A-1>

Visual C++ 1.5 は Visual C++ 1.0 の上位バージョンですから、プログラムマネ
ージャのグループは同じ [Microsoft Visual C++] になっています。ふたつの環境
を分けて使うには、グループ名を別々にしなければなりません。
Visual C++ 1.5 のセットアッププログラムはグループ名前が固定ですので、
Visual C++ 1.0 のグループ名をあらかじめ変更しておかなければなりません。
グループ名の変更は、プログラムマネージャのなかで、グループをアイコンにし、
[アイコン/F][登録内容の変更 (P)...][タイトル] から行います。
また、Visual C++ 1.5 のインストール時には、ディレクトリを分けることを忘れ
ないでください。

<Q-2>

Visual C++ 1.0 の環境を残すつもりだったが、Visual C++ 1.5 をインストール
した時、ディレクトリの設定をしなかったので、 Visual C++ 1.0 の環境に上書
きしてしまったが...

<A-2>

これは完全にオーバーライトしてしまっていますので、Visual C++ 1.0 を今後も
使うならば、ディレクトリ \MSVC を削除して、Visual C++ 1.0 をセットアップ
し、<A-1> の修正を加えて改めて Visual C++ 1.5 をインストールしてくだい。

<Q-3>

Visual C++ 1.5 をインストールしたら、プログラムマネージャの Visual C++
1.0 の [Microsoft Visual C++] というグループにアイコンが追加登録された。
これではどちらのアイコンなのか判らない。

<A-3>

この問題は Visual C++ 1.5 と Visual C++ 1.0 のグループ名が同じであるため
インストール前から <A-1> の対処方法を取っていないと起こる問題です。
この問題がおきてしまった場合、もっとも確実な解決方法は <A-1> の対処方法を 取った上での Visual C++ 1.0 Visual C++ 1.5 の両方の再インストールです。
しかし、様々な理由からそれはすぐには不可能な場合もあると思われますので、
一時的な対処方法として、一例を紹介いたします。
(Visual C++ 1.0、Visual C++ 1.5 ともデフォルトセットアップの環境を想定)
  1. Visual C++ 1.5 用のグループをプログラムマネージャの [アイコン/F] [登録とグループの作成 (N)...] で作成します。
  2. デフォルトでセットアップし、セットアップ直後であれば、Spy のアイコン 以後が Visual C++ 1.5 用のアイコンですから、これらのアイコンをドラッグ し、1. のグループに移動させます。 このとき、以下の4つのアイコンは、そのままにしておいてください。
           Visual C++
           App Studio
           CodeView for Windows
           CodeView for MS-DOS
    
  3. 2. であげた4つのアイコンはタイトルまでが同じであるため、Visual C++ 1.0  の内容は上書きされて消されてしまっています。そのため、Visual C++ 1.5 のグループへ移動ではなく、コピーをしなければなりません。アイコン のコピーはプログラムマネージャの [アイコン/F][コピー (C)...] で行います。
  4. これで VISUALC++ 1.5 用のグループは作成できました。あとは、VISUALC++ 1.0  のグループを修復します。(2) であげた4つのアイコンをプログラム マネージャの [アイコン/F][登録内容の変更 (P)...] から、Visual C++ 1.5 用 に上書きされた [コマンドライン][実行時のディレクトリ] を Visual C++ 1.0 用にすべて訂正してください。

<Q-4>

グループもディレクトリもすっかり分けてセットアップしたのに、MSVC.EXE や
APSTUDIO.EXE の動作がなんだかおかしい。

<A-4>

MSVC.EXE と APSTUDIO.EXE は、動作するとき、Windows ディレクトリに作られた
ini ファイルを参照します。ini ファイルはファイルのベース名が同じであれば、
違う EXE でも、同じものが使われてしまいます。回避方法は以下の通りです。
  1. Visual C++ 1.0 の MSVC.EXE と APSTUDIO.EXE のファイル名を変更します。 この時、仮に APSTUDIO.EXE を "APSTD10.EXE" に変更するなら、 \MSVC\HELP\APSTUDIO.HLP も "APSTD10.HLP" に変更してください。
  2. Windows ディレクトリ上の MSVC.INI と APSTUDIO.INI を削除します。
  3. 両方の Visual Work Bench の [オプション/O][ディレクトリ/D] の環境設定 が正しいか。確認してください。(Visual C++ 1.5 ではメニューは英字です)

詳細

  • Visual C++ は、米国 Microsoft Corporation の商標です。

Keywords: KBINFO VC10 VC15 KB401921
Technology: kbAudDeveloper kbvc150 kbVCsearch

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