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サポート技術情報

[MSC]「環境変数のためのメモリが足りません」が表示される

文書番号: 401173

最終更新日: 2004/04/27


この資料は以下の製品について記述したものです。


概要

この資料は、言語製品の環境設定をした後「環境変数のためのメモリが足りません。」 と表示される場合の原因と解決方法について説明したものです。
なおこのドキュメント中には、前述の言語製品を総して言語製品と称します。

詳細

「環境変数」とは、各プログラムと、ユーザーの環境設定を関連させるために、
MS-DOS が持つ特殊な変数です。MS-DOS のコマンドライン上からは、SET コマン
ドで設定、参照を行います。
たとえば、 C 6.0 や QuickC 2.0 で使用している環境変数を例に取ると、
<ユーザー A> は、ヘッダーファイルを、
A:\QC\INCLUDE
に置き、<ユーザー B> がヘッダーファイルを
D:\LANG\QuickC20\INCLUDE
に置いてあったとしても、環境変数 INCLUDE が
  <ユーザー A> SET  INCLUDE=A:\QC\INCLUDE
  <ユーザー B> SET INCLUDE=D:\LANG\INCLUDE
と指定してあれば、プログラムは、"INCLUDE" という環境変数を読むだけで、さま ざまなユーザーの設定に対応できます。
言語製品はこの環境変数を使用しています。ユーザーは、セットアップの最終過程で、 環境設定を自動的に書き換える指定を選択したか、必要な環境変数の設定が記述された ファイル (製品によってファイル名は異なります (NEW-VARS.BAT など)) を利用してバッチファイルを作成するなどされたことでしょう。 MS-DOS は起動時、環境変数のために一部のメモリを、ほかのメモリとは分けて確保
します。デフォルト (初期設定) サイズは MS-DOS のバージョンにより異なります。 「環境変数のためのメモリが足りません」のエラーは、ユーザーが指定した環境変
数が、起動時に確保されたメモリに収まりきらないときに表示されます。
具体的には、言語製品の環境変数を設定 (NEW-VARS.BAT を実行) する場合などです。

対処方法

環境変数のためのメモリサイズは、CONFIG.SYS のなかで SHELL 文により指定します。 エディタで、CONFIG.SYS を開き、次のように書き加えてください。SHELL 文がすでにあ る場合は、次の文と同じ文法に書き換えてください。
  例) COMMAND.COM が A:\ にある場合
   SHELL=A:\COMMAND.COM /P   /E:512  A:
例文の /E: が環境変数のメモリのサイズをバイト単位で指定するオプションです。
デフォルトサイズでは不足しているのですから、少し大きめのサイズを指定します。 上の例では、512byte に指定していますが、この値は、任意増減してください。ただ し、増減幅は、パラグラフ (16 byte) 単位です。取りすぎますと、コンベンショナル メモリが圧迫されますので、最大でも 1024byte 程度にとどめてください。
上記の解説は、MS-DOS 3.3x 以上の場合の設定方法です。
MS-DOS 3.3x 以前のバージョンをご使用の場合は、/E: に続く数値が、パラグラフ
単位の場合もあります。これらのバージョンの MS-DOS をご使用で、/E: の設定が、 バイト単位パラグラフ単位どちらもうまく設定できない場合、MS-DOS のマスター
ディスクをご用意の上、ご使用の MS-DOS の供給元メーカーのサポート窓口まで
お問い合わせください。
この資料では、環境変数について、弊社製品をご使用頂く上での最低限の説明しか
しておりません。環境変数についての詳しい説明は、MS-DOS の参考書などに紹介
されております。

詳細

  • Visual C++ は、米国 Microsoft Corporation の商標です。

Keywords: KBINFO KB401173
Technology: kbAudDeveloper kbCCompPDS600DOS kbCCompSearch kbMASMsearch kbQC200 kbvc150 kbVCsearch kbZNotKeyword3 kbZNotKeyword8

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