日本アイ・ビー・エム株式会社
昭和57年3月17日
日本アイ・ビー・エム株式会社（椎名武雄社長）は、17日、IBM漢字情報システムに新たにIBM3200印刷サブシステムを加え、同システムの構成を一段と充実させると発表しました。
この3200印刷サブシステムは、中・大型規模の漢字情報処理業務用のシステム・プリンターとして開発したもので、本年12月から出荷開始の予定です。
3200印刷サブシステムは、レーザー光線と電子写真技術を使って、毎分2,045行（1インチに6行、11インチ用紙長の印刷の場合）の印刷速度、高品質の印字、電子式書式オーバーレー（データ印刷と同時にソフトウェアで用意した罫線、枠組み、標題などの書式を白紙用紙上に印刷する機能）、漢字の縦書き用、横書き用の2種類の漢字セット（各々7,190字で3種類の文字サイズが使用可能）とOCR文字を含む29種類の英数カナ文字セットの提供、融通性のある帳票印刷などの特徴を備えています。（これらの概要は添付・補足資料をご参照下さい。）
3200印刷サブシステムは、VSE/拡張機能IBM3200印刷サブシステム・サポート・プログラムというソフトウェアでサポートされ、4300, 303X, 3081の各プロセッサーとシステム/370モデル135〜同168の機種で使用できます。
▶印刷速度 毎分2,045行（6LPI 1インチ6行、11インチ用紙長の印刷の場合）。12LPIでは毎分4,090行、4LPIでは毎分1,363行
▶印刷解像度 1インチ当たり縦・横それぞれ240画素
▶行送り 1インチに4, 6, 8, 12行の4種類（1ページ内での混合可能）
▶文字サイズ 漢字セットでは、1インチ当たり7.5字（1字＝32×32ドット）を中心に1インチ当たり6字（1字＝40×40ドット）、同10字（1字＝24×24ドット）の計3種類。英数カナ文字セットではカタカナ、ゴシックなどは1インチ当たり10字、12字、15字の3種類
▶文字セット IBM漢字システム文字セットで7,190文字、書体は明朝体で、縦書き・横書き印刷用に2種類あり、それぞれに3種類の文字サイズがあります。ユーザー選定文字の追加もできます。英数カナ文字セットは29種類（OCR文字を含む）
▶電子式書式オーバーレー 白紙の印刷用紙に適用業務ごとに必要な罫線や枠組み、標題を出力データと同時に印刷する機能。自由に定義した罫線、枠組み、標題を予めユーティリティーで作成・登録しておき、適用業務の実行時に任意に指定して使えます
▶印刷用紙仕様 最大16インチ幅、最大14インチ長の用紙が使え、厚紙用紙への印刷もできます（最大135Kgの用紙）
▶コピー変更機能 各コピー毎に特定データの変更・削除ができます。
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