昭和56年2月16日
日本アイ・ビー・エム株式会社(椎名武雄社長)は、去る昭和55年2月から同社野洲工場(滋賀県野洲郡野洲町)の増築工事を進めてきましたが、来る19日で工事が完了する運びとなりました。
今回の増築は、製造体制の拡充・整備をはかるもので、工場棟と動力棟の増設を中心としたものです。
増築部分の延床面積は約1万3,800平方メートルで、この結果、野洲工場全体の延床面積は約7万1,000平方メートルとなります。
新設の工場棟は、鉄筋コンクリート造りの2階建てで、既設の工場棟と同様、防塵、生産用水リサイクル(再循環使用)、省エネルギーのための対策、設備がほどこされています。
現在、同工場ではカード、ボードと呼ぶ電子回路部品、半導体モジュールのサブストレート(基盤)の製造、同モジュールのアセンブリー、IBM3033, 3032, 4331各プロセッサー、さらに昨年11月発表の3081プロセッサーの製造を行っています。
また、同工場では、昭和58年に出荷することを目標として、半導体メモリー素子の製造準備を進めています。