仕様一覧:Panafacom C-15
パナファコムが開発・販売したパソコン。1978年5月11日発表(日経産業新聞 1978年5月12日より)。1チップの16ビットCPUでは国産初と言われるMN1610を搭載し、16ビットパソコンでは国産初である可能性は高いでしょう。
本体は写真だとデスクトップ型なのかCRT一体型なのか分からないような外観をしています。補助記憶装置はカセットテープで、本体前面に内蔵されています。ソフトウェアは本体にモニタROMが搭載され、これにはラインエディター、画面エディター、カセットテープのロード・セーブ機能があります。そこからBASICなどのカセットテープに記録されたプログラムをロードすることができます。価格は高くはありませんが、安くもないですね。8ビット機のPET2001は30万円ほどなので。当時の8ビット機と16ビット機でそんなに性能差があるとは思えませんし。
CPUはMN1610と書きましたが、確かな情報がありません。後継機のC-15Eには高クロック対応版のMN1610Aが搭載されたようなので、そこから予想しました。どうもパナファコムはCPUの仕様には型番を載せない方針なのか、後継シリーズのCファミリでも「16ビットプロセッサ」とだけ記載して、型番は載せないことが多いのです。
本体仕様
製品名 | PFC-15 |
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発表日 | 1978年5月11日 |
発売日 | ? |
CPU | 16ビットマイクロプロセッサ(松下 MN1610?) |
ROM | 2KB |
標準RAM | 16KB |
最大RAM | 32KB |
表示機能 | テキスト64桁x16行(英数字、カナ、記号、5x7ドットフォント) |
外部記憶装置 | カセット磁気テープ |
その他I/F | プリンタ、IEC I/F、デジタル入出力I/F |
システム価格 | ¥700,000 |
オプション
- サーマルプリンター : 10万円
- IECバスインターフェイス : 計測システム価格の場合、25万円
- ディジタル入出力インターフェイス : 制御システム価格の場合、35万円
- 増設メモリー 16KB : 25万円