Windows XP Media Center Edition 2005 DSP版
Windows XPをベースにパソコンとAV家電(テレビ、オーディオ、写真管理機能)を統合したAVパソコン(メディアセンターPCと定義)の普及を促そうとしたが、特に日本国内では家電メーカーの力が強く、あまり普及しなかった。本エディションにはパッケージ版は存在せず、バージョン2005のみPCショップで自作PCパーツとの同時購入を条件に購入できるDSP版として単体入手できた。
Media Center Edition の機能的な特徴は、新しいUIテーマ(Royale)を標準装備、10フィートUI・リモコン操作対応で離れた場所からでも操作しやすくしたAV視聴ソフト Media Center、ムービーメーカー バージョン2.1の搭載。バージョン2005の主な特徴は、Windows XP Service Pack 2ベース、デジタルチューナー対応、DVDへのビデオ・データの書き出し機能を追加、Windows Media Player 10を標準搭載。
Windows XP Home Edition/Professionalとの比較表
Home | MCE | Pro | |
---|---|---|---|
リモートアシスタンス | O | O | O |
リモートデスクトップ | X | O | O |
NTFSファイル暗号化 | X | O | O |
オフラインファイル | X | O | O |
グループポリシー | X | O | O |
メディアセンター | X | O | X |
ドメイン参加 | X | X | O |
DSP版の実売価格 | 17,000円 | 18,000円 | 25,000円 |
Media Center Editionは企業LAN等で使われるドメインネットワークに参加できないこと以外はProfessional相当の機能を持っている。それでいて実売価格はHome Editionと1000円程度の違いだったので、自作PCユーザーからしてみればMedia Center Editionはお得感があった
Windows XP Home Edition/Professionalとの互換性についての注意点
基本的にはWindows XP Professionalと同等のものとして扱うことができるが、いくつかのソフトウェアはMedia Center Editionをサポート対象外としているので注意を要する。また、Windows XPのサポートは2014年3月に終了したが、Media Center Editionのみ2011年までのサポートとなっている。そのため、.NET Framework 4.0をインストールするとMedia Centerの機能に不具合が生じるなど、動作検証が十分に行われていない部分があることを知っておくべき。