Microsoft Windows 95 日本語版
Microsoft Windows 95 (with Internet Explorer 4.0) | |
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種類 | オペレーティングシステム |
必要環境 |
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価格 | (下記参照) |
JAN | 4988648069701 (PC/AT互換機用、アップグレードパッケージ、CD-ROM) |
発売年 | 1997年11月21日(Windows 95初回パッケージは1995年11月23日) |
メーカー | マイクロソフト株式会社, Microsoft Corporation |
内容物 |
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写真 |
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Windows 95が初めて登場したのは1993年12月のこと。米国カリフォルニアのAnaheim Convention Centerで開催されたMicrosoft Win32 Professional Developers Conferenceにて、Windows 4.0 (Chicago)という仮称で発表された。完全なマルチタスク、完全な32ビットOS、プラグアンドプレイ対応、そしてそれなりにヒットしたWindows 3.1の正統な後継バージョンとして前から注目を集めていた。実際にはマルチタスク、32ビットについては完全ではなかった。日本においてもNIFTY-Serve等のパソコン通信を通してベータテスターの一般公募が行われた。製品の概要や発売後の状況についてはja:Microsoft Windows 95 - Wikipediaを参照。
Windows 95 および 同時(11月23日)に発売されたマイクロソフト製品の価格表
製品名 | 通常パッケージ | 発売記念パッケージ | アップグレードパッケージ | |||
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x | CD-ROM | FD | CD-ROM | FD | CD-ROM | FD |
Windows 95 | x | 29,800円 | x | x | 13,800円 | 16,800円 |
Plus! | 6,800円 | 8,800円 | x | x | x | x |
Office 95 Standard | 72,000円 | 78,000円 | 32,000円 | 38,000円 | 24,000円 | 30,000円 |
Office 95 Professional | 82,000円 | 88,000円 | 40,000円 | 46,000円 | 32,000円 | 38,000円 |
Works 95 | 10,000円 | 12,000円 | x | x | x | x |
Windows 95 日本語版 ラインナップとパッケージ内容の違い(DOS/V用・PC-98用共通)
/ | 通常パッケージ | アップグレードパッケージ | |
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/ | フロッピーディスク版 | フロッピーディスク版 | CD-ROM版 |
メディアの種類 | 3.5インチ 2HD (DMF) | 3.5インチ 2HD (DMF) | CD-ROM |
ディスク枚数 | 21枚(起動ディスクを含む) | 20枚 | 1枚 |
ライセンス証書 | CoA | なし | なし |
セットアップ認証 | CoA記載のKeyを入力 | UPG対象製品チェック | CDケース裏のCDキーを入力 + UPG対象製品チェック |
標準価格 | 29,800円 | 16,800円 | 13,800円 |
通常版にはCD-ROM版は存在しない。これは当時のPCにはCDからOSを起動する機能(El torito)がなかったことと、MS-DOS用のCD-ROMドライバがメーカーごとにバラバラでまだ統一されていなかったためである。各パッケージともWindows 3.1と同様に、PC/AT互換(DOS/V)機対応版とPC-9800シリーズ対応版で別々に分かれている。フロッピーディスク版は両者とも3.5インチ1.44MBフォーマット(DMF)だが、PC-9800シリーズ対応版はパッケージ同封のディスクオーダー申込用紙を送ることで3.5インチ1.2MBまたは5インチ1.2MBフォーマットのメディアと有償(税別4000円)で交換することができる。
もともとのWindows 95にはInternet Explorerが付属せず、別売のMicrosoft Plus! for Windows 95に収録されていた。これはインターネットが普及するのはまだ先だろうというMicrosoftのビルゲイツ元会長が下した判断によるもので、彼は後にこのことを後悔したという(月刊アスキー1998年7月号のインタビュー記事より)。本ページに掲載しているパッケージは後年に発売されたもので、Windows 95にInternet Explorer 4.0とIME 97がセットになっている。IE4.0のリリースが1997年10月なので、Windows 95としては末期に登場したものであるが、収録されているWindows自体は初期バージョン(Ver.4.00.950)のままである。
Windows 95に関する出来事
- 1993年12月 - 開発者向け公開カンファレンスにてWindows "Chicago"の概要を発表
- 1994年11月 - Windows 95 日本語版 ベータ1を提供開始
- 1995年8月24日 - 米国にてWindows 95(英語版)発売
- 1995年8月 - Windows 95 日本語版 最終ベータを提供開始
- 1995年11月22日?23日 - 秋葉原周辺にてWindows 95発売直前記念イベントを開催
- 1995年11月23日 - Windows 95 日本語版発売
- 1996年2月 - Windows 95 Service Pack 1 提供開始
- 1996年11月29日 - MS-IME97とInternet Explorer 3.0 Starter KitをセットにしたWindows 95の新パッケージを発売
- 1996年末 - OEM向けの新バージョンWindows 95 OSR2(OEM Service Release 2)を供給開始
- 1997年 - OEM向けの新バージョンWindows 95 OSR2.1を供給開始
- 1997年11月21日 - MS-IME97とInternet Explorer 4.0をセットにしたWindows 95の新パッケージを発売
- 1998年始め - OEM向けの新バージョンWindows 95 OSR2.5を供給開始
- 1998年7月25日 - Windows 98 日本語版発売
- 2000年11月13日 - 無償サポートでのWindows 95用修正プログラム(QFE)の開発を終了
- 2000年12月末 - Windows 95パッケージ製品の出荷を停止
- 2001年3月30日 - Windows 95の無償サポートを終了
- 2001年12月31日 - 有償サポート契約ユーザーへのWindows 95用QFEの開発・提供を終了
アップグレードインストールについて
Windows 95のアップグレード対象製品はWindows 3.1日本語版のみである。Windows 3.1が既にHDDにインストール済み、またはプリインストールモデルの場合は、Windows 3.1上からWindows 95のセットアッププログラムを実行するとアップグレードインストールができる。現行のWindowsとは異なり、HDDにインストールしてなくても新規のPCにインストールすることができる。その場合は自前でMS-DOSの起動ディスクを用意して、そこからFDまたはCD-ROM内のWindows 95のセットアッププログラムを起動することになる。アップグレード版で新規インストールを行う場合は、セットアップ中にWindows 3.1の1枚目のセットアップディスク(FDかCD-ROM)が必要になる。IBM版のDOSおよびWindowsもアップグレード対象として使用できる。
フロッピーディスク版とCD-ROM版の機能的な違い
CD-ROM版には収録されていてFD版には収録されていないオプションファイルがいくつかある。それらはマイクロソフトからオンラインサービスを通じて「CD-ROM Extras for Windows 95」として配布されていた(現在は入手不可)。
- 標準オプション : Windows 95 CD-ROM 版で標準でインストールされるオプション
- 追加オプション : Windows 95 CD-ROM からユーザーが指定して追加するオプション
【標準オプション】
- クイック ビューア
- 文字コード表
- ネット ウォッチャー
- システム モニター
- マウス ポインタ
- CD プレーヤー
- Windows 入門
- Windows オンライン ユーザーズ ガイド
【追加オプション】
- 製品サポート ツール
- Configuration Backup ユーティリティ
- Enhanced Print Troubleshooter
- Emergency Recovery ユーティリティ
- ログ ファイル ビューア
- 追加 MS-DOS ユーティリティ
- MS-DOS 6.x 版 BACKUP
- Microsoft 診断プログラム
- Windows 95 ロゴ壁紙
- 管理ツール
- ダイヤルアップ ネットワーク用 SLIP およびスクリプト サポート
- Windows で MS-DOS の環境変数を使用するためのツール
- Backup 長いファイル名用ユーティリティ
- システム ポリシー エディタ
- パスワード エディタ
- ネットワーク モニター エージェント
- Microsoft リモート レジストリ サービス
この他の詳しい一覧はVWJ4039 [W95] Windows 95 CD-ROM 版のみで提供される機能について (PC/AT互換(DOS/V) 機対応版)を参照。
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EPSON 98互換機版、FM TOWNS版の概要
ここまでは主にPC/AT互換(DOS/V)機対応版についての情報である。Windows 95にはPC/AT互換機版とPC-98版以外に、EPSON版とFM TOWNS版が存在した。いずれも店頭では販売されなかったためあまり知られていない。以下にその概要を記す。
98互換機用EPSON版Microsoft Windows 95 | |
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必要環境 |
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対象機種 |
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価格 |
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出荷日 | 1996年2月 |
入手方法 | エプソンFAXインフォメーションで申込用紙を入手し、必要事項を記載してエプソンアップグレードセンターにFAXか郵送する。 |
動作対象外の機種であってもCPUアクセラレーター・メモリの取り付けなどの拡張を施してWindows 95が動作した例がいくつかあるようだ。
FM TOWNS IIシリーズ用Microsoft Windows 95 | |
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必要環境 |
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対象機種 |
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価格 |
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出荷日 | 1996年7月 |
入手方法 |
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言うまでもなく現在ではサポートが終了した製品なので、これらについて各社に問い合わせないように。
情報がやや錯綜してしまったが、以上をまとめるとWindows 95のリテールパッケージには次の製品が存在する。
- マイクロソフト
- (初版)
- 通常パッケージ
- PC/AT互換機用、フロッピーディスク
- PC-9800シリーズ用、フロッピーディスク
- アップグレードパッケージ
- PC/AT互換機用、フロッピーディスク
- PC/AT互換機用、CD-ROM
- PC-9800シリーズ用、フロッピーディスク
- PC-9800シリーズ用、CD-ROM
- 通常パッケージ
- (with IE3 + IME97)
- 通常パッケージ
- PC/AT互換機用、フロッピーディスク
- PC-9800シリーズ用、フロッピーディスク
- アップグレードパッケージ
- PC/AT互換機用、フロッピーディスク
- PC/AT互換機用、CD-ROM
- PC-9800シリーズ用、フロッピーディスク
- PC-9800シリーズ用、CD-ROM
- 通常パッケージ
- (with IE4 + IME97)
- 通常パッケージ
- PC/AT互換機用、フロッピーディスク
- PC-9800シリーズ用、フロッピーディスク
- アップグレードパッケージ
- PC/AT互換機用、フロッピーディスク
- PC/AT互換機用、CD-ROM
- PC-9800シリーズ用、フロッピーディスク
- PC-9800シリーズ用、CD-ROM
- 通常パッケージ
- (初版)
- 日本電気 (内容はMS版PC-98用と同等。メディアも1.44MBフォーマット(DMF)。)
- Microsoft Windows 95 Operating System
- 通常パッケージ、フロッピーディスク
- Microsoft Windows 95 Upgrade Operating System
- アップグレードパッケージ、フロッピーディスク
- アップグレードパッケージ、CD-ROM
- Microsoft Windows 95 Operating System
- エプソン (PCシリーズ用)(直販のみ)
- Microsoft Windows 95
- 通常パッケージ、フロッピーディスク (3.5インチ)
- 通常パッケージ、フロッピーディスク (5インチ)
- アップグレードパッケージ、フロッピーディスク (3.5インチ)
- アップグレードパッケージ、フロッピーディスク (5インチ)
- アップグレードパッケージ、CD-ROM
- Microsoft Windows 95
- 富士通 (FM-Towns用)(直販のみ)
- Microsoft Windows 95 operating system 日本語版
- 通常パッケージ、フロッピーディスク
- アップグレードパッケージ、CD-ROM
- Microsoft Windows 95 operating system 日本語版