Microsoft Windows 95 日本語版

Microsoft Windows 95 (with Internet Explorer 4.0)
種類 オペレーティングシステム
必要環境
  • 本体: i486SX以上を搭載するパーソナルコンピュータ
  • メモリ: 8MB以上
  • ハードディスク空き容量: 75MB
  • CD-ROMドライブ
  • 640x480以上表示可能なグラフィックス機能
  • アップグレードする場合はWindows 3.1日本語版とMS-DOS 5.0/V以上
  • NEC PC-9800シリーズ用の動作環境はこちらも参照 → PS98-7001-31
価格(下記参照)
JAN 4988648069701 (PC/AT互換機用、アップグレードパッケージ、CD-ROM)
発売年 1997年11月21日(Windows 95初回パッケージは1995年11月23日)
メーカーマイクロソフト株式会社, Microsoft Corporation
内容物
  • CD-ROM 3枚(Windows 95, IME 97, IE 4.0)
  • ファーストステップガイド
  • お使いになる前に
  • 同意書/オフィシャルユーザー登録依頼書
  • Microsoft Internet Explorer 4.0 Microsoft IME97 for Windows 95 Upgrade スタートガイド
  • Microsoft IME97 for WIndows 95 Upgrade 日本語入力ガイド
  • Microsoft Internet Explorer 4.0 ユーザーズガイド
写真 Image: Microsoft Windows 95 パッケージ表 Image: Microsoft Windows 95 パッケージ裏
Image: Windows 95 パッケージ内容

Windows 95が初めて登場したのは1993年12月のこと。米国カリフォルニアのAnaheim Convention Centerで開催されたMicrosoft Win32 Professional Developers Conferenceにて、Windows 4.0 (Chicago)という仮称で発表された。完全なマルチタスク、完全な32ビットOS、プラグアンドプレイ対応、そしてそれなりにヒットしたWindows 3.1の正統な後継バージョンとして前から注目を集めていた。実際にはマルチタスク、32ビットについては完全ではなかった。日本においてもNIFTY-Serve等のパソコン通信を通してベータテスターの一般公募が行われた。製品の概要や発売後の状況についてはja:Microsoft Windows 95 - Wikipediaを参照。

Windows 95 および 同時(11月23日)に発売されたマイクロソフト製品の価格表

製品名 通常パッケージ 発売記念パッケージ アップグレードパッケージ
x CD-ROM FD CD-ROM FD CD-ROM FD
Windows 95 x 29,800円 x x 13,800円 16,800円
Plus! 6,800円 8,800円 x x x x
Office 95 Standard 72,000円 78,000円 32,000円 38,000円 24,000円 30,000円
Office 95 Professional 82,000円 88,000円 40,000円 46,000円 32,000円 38,000円
Works 95 10,000円 12,000円 x x x x

Windows 95 日本語版 ラインナップとパッケージ内容の違い(DOS/V用・PC-98用共通)

/ 通常パッケージ アップグレードパッケージ
/ フロッピーディスク版 フロッピーディスク版 CD-ROM版
メディアの種類 3.5インチ 2HD (DMF) 3.5インチ 2HD (DMF) CD-ROM
ディスク枚数 21枚(起動ディスクを含む) 20枚 1枚
ライセンス証書 CoA なし なし
セットアップ認証 CoA記載のKeyを入力 UPG対象製品チェック CDケース裏のCDキーを入力
+ UPG対象製品チェック
標準価格 29,800円 16,800円 13,800円

通常版にはCD-ROM版は存在しない。これは当時のPCにはCDからOSを起動する機能(El torito)がなかったことと、MS-DOS用のCD-ROMドライバがメーカーごとにバラバラでまだ統一されていなかったためである。各パッケージともWindows 3.1と同様に、PC/AT互換(DOS/V)機対応版とPC-9800シリーズ対応版で別々に分かれている。フロッピーディスク版は両者とも3.5インチ1.44MBフォーマット(DMF)だが、PC-9800シリーズ対応版はパッケージ同封のディスクオーダー申込用紙を送ることで3.5インチ1.2MBまたは5インチ1.2MBフォーマットのメディアと有償(税別4000円)で交換することができる。

もともとのWindows 95にはInternet Explorerが付属せず、別売のMicrosoft Plus! for Windows 95に収録されていた。これはインターネットが普及するのはまだ先だろうというMicrosoftのビルゲイツ元会長が下した判断によるもので、彼は後にこのことを後悔したという(月刊アスキー1998年7月号のインタビュー記事より)。本ページに掲載しているパッケージは後年に発売されたもので、Windows 95にInternet Explorer 4.0とIME 97がセットになっている。IE4.0のリリースが1997年10月なので、Windows 95としては末期に登場したものであるが、収録されているWindows自体は初期バージョン(Ver.4.00.950)のままである。

Windows 95に関する出来事

アップグレードインストールについて

Windows 95のアップグレード対象製品はWindows 3.1日本語版のみである。Windows 3.1が既にHDDにインストール済み、またはプリインストールモデルの場合は、Windows 3.1上からWindows 95のセットアッププログラムを実行するとアップグレードインストールができる。現行のWindowsとは異なり、HDDにインストールしてなくても新規のPCにインストールすることができる。その場合は自前でMS-DOSの起動ディスクを用意して、そこからFDまたはCD-ROM内のWindows 95のセットアッププログラムを起動することになる。アップグレード版で新規インストールを行う場合は、セットアップ中にWindows 3.1の1枚目のセットアップディスク(FDかCD-ROM)が必要になる。IBM版のDOSおよびWindowsもアップグレード対象として使用できる。

フロッピーディスク版とCD-ROM版の機能的な違い

CD-ROM版には収録されていてFD版には収録されていないオプションファイルがいくつかある。それらはマイクロソフトからオンラインサービスを通じて「CD-ROM Extras for Windows 95」として配布されていた(現在は入手不可)。

【標準オプション】
【追加オプション】

この他の詳しい一覧はVWJ4039 [W95] Windows 95 CD-ROM 版のみで提供される機能について (PC/AT互換(DOS/V) 機対応版)を参照。

写真

Image: Microsoft Windows 95 セットアップ スクリーンショット Image: Microsoft Windows 95 ようこそ スクリーンショット Image: Microsoft Windows 95 コントロールパネル スクリーンショットImage: Microsoft Windows 95 CD-ROM

EPSON 98互換機版、FM TOWNS版の概要

ここまでは主にPC/AT互換(DOS/V)機対応版についての情報である。Windows 95にはPC/AT互換機版とPC-98版以外に、EPSON版とFM TOWNS版が存在した。いずれも店頭では販売されなかったためあまり知られていない。以下にその概要を記す。

98互換機用EPSON版Microsoft Windows 95
必要環境
  • CPU: 486SX以上
  • メモリ: 7.6MB以上
  • ハードディスク空き容量: 100MB
  • 640x480ドット(256色)以上
  • アップグレードする場合は EPSON 日本語MS-DOS Ver.5.0 Rel.2.0以降
対象機種
  • デスクトップ: PC-486GF/GR/GRS/GR+, PC-486P, PC-486HA/HX/HG, PC-486SE/SR, PC-486FR/FS/FE, PC-486MU, PC-486MR/MS, PC-586RA/RV, PC-486RS, PC-586MV, PC-486MV, PC-486ME, PC-586RX/RT/RJ
  • ノート: PC-486NAS, PC-486NAU, PC-486NAV, PC-486NAT, PC-586NAT
価格
  • 通常版(3.5" FD または 5" FD) : 29,800円
  • アップグレード版(3.5" FD または 5" FD) : 16,800円
  • アップグレード版(CD-ROM) : 13,800円
出荷日 1996年2月
入手方法 エプソンFAXインフォメーションで申込用紙を入手し、必要事項を記載してエプソンアップグレードセンターにFAXか郵送する。

動作対象外の機種であってもCPUアクセラレーター・メモリの取り付けなどの拡張を施してWindows 95が動作した例がいくつかあるようだ。

FM TOWNS IIシリーズ用Microsoft Windows 95
必要環境
  • メモリ: 8MB以上
  • ハードディスク空き容量: 75MB
  • アップグレードする場合は Windows 3.1 および 日本語MS-DOS V5.0以上。
対象機種
  • FM TOWNS IIシリーズ
    モデル ME, MF, MA, MX, EA, HA, HB, HC, Flesh, Flesh-TV, Flesh-E, Flesh-T, Flesh-ES, Flesh-ET, Flesh-FS, Flesh-FT
価格
  • 通常版(3.5" FD) : 29,800円
  • アップグレード版(CD-ROM) : 13,800円
出荷日 1996年7月
入手方法
  • 正規ユーザーに送付された「ソフトウェア改版申込書」に必要事項を記入して、料金を振り込んだ後、申込書を富士通ソフトウェアセンターに郵送する。(銀行振込)
  • NIFTY-Serveのオンラインショッピング「富士通レベルアップサービス」(GO LUP)から申し込む。(カード決済)
  • 富士通プラザ(ショールーム)に申し込む。(現金払い)

言うまでもなく現在ではサポートが終了した製品なので、これらについて各社に問い合わせないように。

情報がやや錯綜してしまったが、以上をまとめるとWindows 95のリテールパッケージには次の製品が存在する。

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