Microsoft Visual C++ 4.0

Microsoft Visual C++ Development System Version 4.0
種類プログラム開発環境
必要環境 Windows 95, Windows NT 3.51 (Visual C++ 1.51はWindows 3.1でも使用可)
価格
  • 98,000円 (無印, Professional)
  • 30,000円 (Standard Edition)
JAN 4988648023000 (無印)
発売年 1996年1月
メーカー マイクロソフト株式会社 / Microsoft Corporation
内容物
  • CD-ROM 2枚
    • Microsoft Visual C++ Development System and Tools Version 4.0
    • Microsoft Visual C++ Power Tools for MS-DOS and Windows Version 1.51
  • 使用許諾契約書
  • Microsoft サポートガイド
  • MSDN Membershipのご案内
  • Visual C++ 4.0 お問い合わせ窓口一覧
  • マイクロソフトオフィシャルユーザー登録依頼書
  • microsoft foundation classes version 4.0 ポスター
  • Visual C++ チュートリアル
  • Microsoft Visual C++ Power Tools for MS-DOS and Windows Getting Started
写真 Image: Microsoft Visual C++ 4.0 パッケージ表 Image: Microsoft Visual C++ 4.0 パッケージ裏

Win32アプリケーションを開発するためのC++開発ソフト。前バージョン(2.0)からの新機能は、再利用可能なコンポーネントをまとめたコンポーネントギャラリを追加、フレームワークとしてMFC(Microsoft Foundation Class) 4.0が付属、Windows 95/NT3.51への対応を強化。

APIやWindows SDKのドキュメントはオンラインで収録されている(一部英語)。紙媒体の日本語ドキュメントは別売。従来のMS-DOS/Windows 3.1用16ビット(MS-DOS/Win16)アプリケーションを開発・メンテナンスする需要に応えるため、Visual C++ 1.5 (日本語版は1.51、本家英語版は1.52)が付属している。オリジナルのVisual C++ 1.xおよびVisual C++ 2.0付属のVisual C++ 1.51はWindows 95では動作しないが、本製品に付属するバージョンはWindows 95/NT3.51に対応している。

後に初心者向けとして廉価版のVisual C++ 4.0 Standard Edition(30,000円)が発売された。無印版(この時にProfessionalとして差別化)から省略された機能は、コード最適化、静的リンクライブラリ、OLE、データベースコントロール、16ビットアプリケーション開発環境(Visual C++ 1.51)など。Version 4.2では上位製品としてEnterprise Edition(128,000円) が発売された。追加された機能は、Microsoft BackOfficeのSQL Server 6.5データベース開発をサポート、Visual SourceSafeを同梱。また、Professionalのみを対象にVersion 4.1, 4.2へのマイナーアップグレードが行われている、4.0との違いはInternet Explorer ActiveXサポート強化やビルド・バイナリ実行パフォーマンスの向上など。

MS-DOSで動作するMicrosoft C Compiler (MS-C) のバージョン履歴

MS-DOS用CコンパイラはMicrosoft Quick CやBorland Turbo Cをはじめ色々あるが、ここではマイクロソフト日本法人(または1986年まで代理店だったアスキー)から発売されたMicrosoft C Compiler製品のみを挙げている。Visual C++ 1.xのコンパイラとCodeViewはMS-DOSからでも使用できるが、使用方法のまとまった説明書がなく敷居は高い。内部バージョンとしてはVer.8.0になる。Visual C++ 1.5の単体製品は日本では未発売。Visual C++ 4.0でMFCのバージョン番号に合わせたため、Visual C++ 3.0は存在しない。Microsoft C Ver.3.0より前については日本での発売情報が不足しているため不明。コンパイラ・リンカ本体はMS-DOS汎用で機種に依存しないが、CodeViewやWorkbenchなどのツール、一部のライブラリは機種に依存し、対応機種により発売日が異なる場合がある。

製品 発売日 価格 備考
Microsoft C Compiler Ver.3.0 1985年12月 ¥248,000 (株)アスキーより発売。jtolowerなどの日本語処理関数を追加。
Microsoft C Compiler Ver.4.0 1987年7月 ¥98,000 ソースコードレベルのデバッガ「CodeView」を追加。
Microsoft C Optimizing Compiler Ver.5.1 1988年10月 ¥98,000 スクリーンエディタ付属。OS/2でバックグラウンド実行が可能に。
Microsoft C Professional Development System Ver.6.0 1990年11月 ¥98,000 統合開発環境「Workbench」搭載。
Microsoft C/C++ Development System
for MS-DOS & Windows Ver.7.0A
1992年10月 ¥98,000 XMS・DPMIメモリで動作。Windows SDKとMFCが付属。
Microsoft Visual C++ Development System 1993年11月 ¥98,000 Win3.1用統合開発環境「Visual Workbench」搭載。
Microsoft Visual C++ Development System Ver.2.0 1995年2月 ¥98,000 DOS/Win3.1用開発環境としてVisual C++ 1.51が付属。
Microsoft Visual C++ Development System Ver.4.0 1996年1月 ¥98,000 同上。但し、Windows 95でも動作するよう改変されている。

Windowsアプリケーションの開発には別売のWindows Software Development Kit (Windows SDK)、デバイスドライバーの開発には Windows Device Driver Development Kit (DDK) が必要になる。VC++ 1.xにはWindows SDK 3.1が付属する。

Visual C++ 4.0 (Professional Edition) アップデート モジュール

このパッチ プログラムにより、Visual C++ 4.0 Developer Studio が異常終了する問題を回避できます。詳細は、リリース ノート (サポート技術情報 411216) をご覧ください。このファイルをディスクに保存し、リリース ノートの手順に従いセットアップしてください。(vcpatch.exe 自己解凍ファイル:127,488byte 作成:1997/06/30)

写真

Image: Microsoft Visual C++ 4.0 スクリーンショットImage:Microsoft Visual C++ 1.51 スクリーンショット

Return to PC Software Museum


inserted by FC2 system