日本語MS-Windows V3.1
上のスクリーンショット画像は、別売のMicrosoft Word for Windows Version 5.0とATOK9 for Windowsで漢字入力を行っているところ。
Windows 3.0登場時はそれを快適に利用するには高速なCPU、メモリの増設、グラフィックボードの増設が必要で、その投資に見合った恩恵を受けられるケースは少なく、MS-DOSに比べると普及率は低かった。1993年に入ってユーザー側・開発側とも諸々のハードルが下がり、Windows 3.1の発売によってWindowsの普及が加速した。
IBM版はマイクロソフト版Windows 3.1をベースにIBM製プリンターやパソコン(PS/55)に対応したデバイスドライバーを追加し、PC DOSのIASに対応したかな漢字変換プログラムをWindows上で使用できるように対応したもの。追加機能以外はマイクロソフト版とほぼ同じなので、Windowsソフトを使う上でMicrosoft版と区別する必要はない。PC本体がIBM製である必要はなく、PC/AT互換機であればインストール可能。マイクロソフト版と非互換な点として、システムフォントがPS/55仕様になっている点が挙げられる。そのため、ディスプレイドライバーのインストールやサードパーティーのユーティリティーでシステムフォントの設定を変更する場合は注意を要する。また、Windowsアプリケーション開発ソフトのVisual C++ 1.xはIBM版では動作しない。Windowsの修正ファイル(アップデート)はIBM版専用のものが用意されている。最終版は3.10Fで、こちらから入手可能。