NEC PC-9801RXガイドブック:ディップスイッチを設定する
ディップスイッチを設定する
ディップスイッチは、コンピュータの状態をセットする重要なスイッチです。ディップスイッチケース上部を押すとカバーは手前にあきます。この中には、SW1、SW2、SW3の3組があります。これらは工場出荷時にあらかじめ設定されていますから、とくに必要がないかぎり、このままにしておきます。
スイッチのON、OFFは、黄色が工場出荷時の設定です。
スイッチ名 | 番号 | 目的 | ON | OFF |
---|---|---|---|---|
SW1 | 1 | ディスプレイの種類 | 専用高解像度ディスプレイを使用 | 標準ディスプレイを使用 (専用高解像度ディスプレイ以外) |
2 | スーパーインポーズ機能 | 使用する | 使用しない | |
3 | プラズマディスプレイ | 使用する | 使用しない | |
4 | フロッピィディスク機能の選択 | 内蔵ディスク装置 #3, #4 外付けディスク装置 #1, #2 |
内蔵ディスク装置 #1, #2 外付けディスク装置 #3, #4 |
|
5 | RS-232Cの伝送モード | ※下記(注)参照 | ||
6 | ||||
7 | 未使用(つねにOFF状態で使用してください) | |||
8 | ROMグラフサブルーチンモードの選択 | 拡張グラフィックモード 4096色中16色が使用可 |
基本グラフィックモード 8色中8色表示 |
スイッチ5 | スイッチ6 | 機能内容 | |
---|---|---|---|
ON | ON | BCI同期 | 送信タイミングに本体内部タイマを使用、受信タイミングはモデムのクロックを使用 |
ON | OFF | ST2同期 | 送・受信タイミングとして、モデムより供給されるクロックを使用する |
OFF | ON | 同期刻時機構 | 受信タイミングは受信データから作られるクロックを使用、送信は内部タイマを使用 |
OFF | OFF | 調歩同期(非同期) | 送・受信ともに本体内部タイマを使用する |
スイッチ名 | 番号 | 目的 | ON | OFF |
---|---|---|---|---|
SW2 | 1 | 未使用(つねにOFF状態で使用してください) | ||
2 | ターミナルモード設定 | ターミナルモードを設定する | BASICモード | |
3 | テキスト画面の文字数 | 80文字/行 | 40文字/行 | |
4 | テキスト画面の行数 | 25行/画面 | 20行/画面 | |
5 | メモリスイッチ初期化の指定 | メモリスイッチの状態を変化させることができる | システム立ち上げ時メモリスイッチを既定値で初期化 | |
6 | 本体内蔵固定ディスク装置の切り離し設定 | 本体内蔵固定ディスク装置を切り離す | 本体内蔵固定ディスク装置を使用する(PC-9801RX21は常にOFF) | |
7 | 未使用(つねにOFF状態で使用してください) | |||
8 | ROMグラフサブルーチンのGDCモード選択 | GDC 5MHzモード | GDC 2.5MHzモード |
スイッチ名 | 番号 | 目的 | ON | OFF |
---|---|---|---|---|
SW3 | 1 | 内蔵フロッピィディスク動作指定 | ※下記(注)参照 | |
2 | ||||
3 | 未使用(つねにOFF状態で使用してください) | |||
4 | ||||
5 | ||||
6 | 内蔵RAMの容量変更 | RAMを512Kバイトにする | RAMを640Kバイトにする | |
7 | 未使用(つねにOFF状態で使用してください) | |||
8 | CPUの指定 | 80286 | μPD70116(V30) |
スイッチ1 | スイッチ2 | 機能内容 |
---|---|---|
ON | ON | 内蔵フロッピィディスク装置を640Kバイト固定で使用する |
ON | OFF | PC-9801-09ミニフロッピィディスクインタフェースを使用する場合 内蔵フロッピィディスク装置を1Mバイト固定で使用する |
OFF | ON | 内蔵フロッピィディスク装置であれば、640Kバイト/1Mバイトを自動認識する フロッピィディスク以外で起動の場合、640Kバイトとして使用する |
OFF | OFF | 内蔵フロッピィディスク装置であれば、640Kバイト/1Mバイトを自動認識する フロッピィディスク以外で起動の場合、内蔵フロッピィディスク装置を1Mバイトとして使用する |
! ディップスイッチのON・OFFは、小型のドライバーの先など先端の細いもので上下に動かしてください。ディップスイッチの変更は強い力を加えて壊さないように慎重におこなってください。
出典:PC-9801RX ガイドブック、日本電気株式会社、1989年発行