N88-BASIC(86) WINDOW命令

WINDOW

機能
ビューポートに表示するワールド座標系内の領域を指定する
書式
WINDOW(WX1,WY1)-(WX2,WY2)
文例
WINDOW(-300,-50)-(100,70)

ワールド座標系上の(Wx1,Wy1)を左上の頂点, (Wx2, Wy2)を右下の頂点とする長方形で固まれた領域を,ディスプレイ画面上のビューポート(VIEWで指定した領域)内に表示するよう設定します.

このようにして指定された領域はウィンドウと呼ばれ,ウィンドウから外れたところに描かれる図形は表示されなくなります.ウィンドウの大きさを変えると,対象領域の大きさが変わりますから,同じグラフィックス命令で描かれる図形でも,ビューポート内では異なった大きさで表示されることになります.

Image: N88-BASIC ビューポート

WINDOWも, VIEWと同じように領域の指定を行うだけで実際の画面に対する操作は行いませんので, WINDOWによってウィンドウの設定を変更するだけで,ビューポート中に表示される図形が変化するようなことはありません.また,図形が何も描かれない領域をウインドウとして設定すると,ディスプレイ画面上のビューポートには何も描かれないことになりますので,注意してください.

Wx1<Wx2,Wy1<Wy2が成り立たない場合,あるいはこれらの座標がワールド座標系から外れている場合には,"Illegal function call"エラーとなります.WINDOWで指定する座標は,ワールド座標ですから,負の値や実数値もとることができます.

一度設定されたウィンドウは,次にWINDOWあるいはSCREENが実行されるまで変化しません.またWINDOWはLP(最終参照点)をウィンドウの左上の頂点に移動します.

注意:ワールド座標系がビューポート内に展開されるのはWINDOWの実行後であり, VIEWのみ実行してウィンドウは初期状態のままであれば,ビューポート内の座標は, (ワールド座標)=(スクリーン座標)となります.

参照:VIEW

出典:N88-日本語BASIC(86)(Ver6.2) リファレンスマニュアル、日本電気株式会社、1991年発行


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