N88-BASIC(86) VOICE LFO命令
VOICE LFO
- 機能
- 各チャンネルの出力にLFO効果を与える
- 書式
- VOICE LFO チャンネル番号[,波形][,SYNCディレイタイム][,速さ][,ピッチ変調深さ(微)][,振幅変調深さ][,ピッチ変調深さ(粗)]
- 文例
- VOICE LFO 2,3,10,1500,-15,0,7
〈チャンネル番号〉で指定されたチャンネルの音にビブラート, トレモロなどのLFO効果をつけます.
〈波形〉は0〜5 の範囲で, LFOの変調波形を次の中から選びます.
- 0 : ノコギリ波
- 1 : 矩形波
- 2 : 三角波
- 3 : サンプル&ホールド(一定周期でランダムに変化)
- 4 : ノコギリ波ワンショット
- 5 : 三角波ワンショット
(本文中の図は省略)
〈SYNC ディレイタイム〉は0〜255 の値で,音が出てからLFO 効果が現れるまでの時聞を設定します.0の場合は,音の出るタイミングと関係なし非同期にLFO効果を付加します. 1〜255 の場合は,音が出てから〈SYNC ディレイタイム〉で指定した時間だけ経過した後に同期してLFO効果を付加します.
(a) SYNCディレイタイム=0のとき
(b) SYNCディレイタイム=1のとき
(c) SYNCディレイタイム>1のとき
〈速さ〉は0〜16383 の値で, LFO波形の速度を設定します.
〈ピッチ変調深さ(微)〉は-127〜127 の値で, ビブラート効果のかかる深さを設定します.値が負のときはLFO波形は反転します.
〈振幅変調深さ〉は-127〜127 の値で, トレモロ効果のかかる深さを設定します.値が負のときはLFOの波形は反転します.
〈ピッチ変調深さ(粗)〉は0〜15 の値で, ビブラート効果のかかる深さをおおまかに設定します.
注意
〈波形〉に4,5のワンショット波形を選んだ場合は,必ず〈SYNCディレイタイム〉を1以上の値にしてください.そうしないと,出力される音程や音量が不定となります.
なお,〈振幅変調深さ〉のパラメータはFM音源にのみ有効です.
参照: PLAY
出典:N88-日本語BASIC(86)(Ver6.2) リファレンスマニュアル、日本電気株式会社、1991年発行