N88-BASIC(86) PUT@命令

PUT@

機能
グラフィックパターンや漢字を画面に表示する
書式
PUT[@](Sx,Sy),配列変数名[要素ナンバー][,条件][,フォアグラウンドカラー,バックグラウンドカラー]
PUT[@](Sx,Sy),KANJI(漢字コード),[,条件][,フォアグラウンドカラー,バックグラウンドカラー]
文例
PUT(100,100),G%,PSET
PUT(0,0),KANJI(12321)
書式1)

GET@によって配列変数に読み込まれたグラフィックパターンを,画面上の指定座標に表示します.

座標(Sx,Sy)はGET@の場合と同様で,ワールド座標でなくスクリーン座標で指定します.

〈配列変数名〉には,表示したいグラフィックパターンが格納されている配列変数の名前を指定します.

〈添字〉は,配列変数内に格納されている複数のグラフィックパターンのうち,どの要素から表示し始めるのかを指定するものです.省略した場合は,配列の最初から表示し始めます.〈添字〉の指定は. GET@でパターンを格納したときの値と対応させるようにしてください.

〈条件〉とは,グラフィックパターンを画面に表示する際のいろいろな条件を指定するものです.

〈条件〉を省略した場合は. XORを指定したものとみなされます.

これらの〈条件〉は画面モードによって演算の対象が違います.白黒モードの場合, ドットがあるかないかを対象とし,カラーモードの場合,ドットごとのパレット番号を対象とします.たとえばすでに画面にあるドットの色がパレット番号3で,配列内のグラフィックパターンの色がパレット番号6のときに"AND"を指定すると,パレット番号2が表示されます(0011 AND 0110 → 0010) .

〈フォアグラウンドカラー〉,〈バックグラウンドカラー〉は,白黒モードのときにGET@で読み込んだパターンをカラーモードにおいて表示するときのみ,有効なオプションパラメータです.この2つのパラメータは両方とも指定するか,両方とも指定しないかのどちらかしか許されません.

〈フォアグラウンドカラー〉は,白黒モードで読み込んだ際に白であったドットに対しての色指定で,〈バックグラウンドカラー〉は,同様に黒であったドットに対しての色指定です.カラーモードにおいて,それぞれをパレット番号によって指定すると任意の色に変えることができます.

書式2)

〈漢字コード〉で指定された漢字または非漢字をグラフィック画面に表示します.

使用できる文字は,JlS第一水準,第二水準および利用者定義文字です.これらの中から任意の文字を〈漢字コード〉(JlSコード)によって指定することにより,画面上に日本語文字を表示することができます.使い方および機能は,〈配列変数名〉(〈添字〉)の代わりにKANJI(〈漢字コード〉)を使用することを除き,書式1)の場合と同様です.

なお,利用者定義文字は, KPLOADによってシステムに登録することができます.

書式1),2)とも,この命令を実行するとLP(最終参照点)は(Sx,Sy)に移動します.

注意:

GET@とPUT@は,〈フォアグラウンドカラー〉,〈バックグラウンドカラー〉を指定して,白黒モードで読み込んだパターンをカラーモードで表示する用途の他は,原則として同一画面モードで使用するようにしてください.

なお, 1つのPUT@では1つの漢字しか表示することはできません.

参照:GET@KPLOAD,サンプルプログラム18,19

出典:N88-日本語BASIC(86)(Ver6.2) リファレンスマニュアル、日本電気株式会社、1991年発行


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