N88-BASIC(86) PRINT USING命令
PRINT USING
- 機能
- 文字列、数値を指定した書式で出力する
- 書式
- PRINT USING 書式制御文字列;式[[;/,]式...][[;/,]]
- 文例
- PRINT USING "#####,.";A,B
〈書式制御文字列〉によって決定される領域や書式に従って,〈式〉に指定された各種データを画面に出力します.複数の〈式〉を並べる場合,区切り記号としてはコンマ(,)またはセミコロン(:)のいずれを使っても結果は変りません.
〈書式制御文字列〉中に指定できる書式制御文字は,次のとおりです.
文字変数や文字列の書式制御文字
- !…………与えられた文字変数や文字定数の最初の1文字だけを出力します.
- &〈n個の口(空白)〉&…与えられた文字変数や文字定数の先頭から(n+2)文字の文字列を出力します.与えられた文字列が(n+2)文字より長い場合は余分な文字は無視され,短い場合には文字列は左づめで出力され,残った部分には空白が出力されます.
- @…………文字列全体の出力に使います.複数個指定した場合, 1つの"@"に対して〈式〉の中の1つの文字列が,代入され出力されます."@"の数が〈式〉の個数より多い場合は,余った"@"は無視されます.
注意:日本語を含む文字列を編集することはできません.
数値の書式制御文字
- #……………数値を出力する桁数を指定します.指定した桁数より数値の桁数が小さいときには,右づめで出力されます.
- (ピリオド)…小数点の位置を指定します.小数点以下の部分で冗長となる桁には0が出力されます.
- +.……………〈書式制御文字列〉の最初または最後につけた場合,数値の符号がそれぞれ前または後ろに出力されます.2個以上の"+"を並べた場合には,余分は後述の制御文字以外の文字と同じ扱いとなり,そのまま出力されます.
- -(マイナス記号)…〈書式制御文字列〉の最後につけた場合,数値が負の数のときに数値の後ろに、"-"が出力されます.前につけたり, 2個以上並べた場合には後述の制御文字以外の文字と同じ扱いとなり,そのまま出力されます.
- **……………〈書式制御文字列〉の先頭につけた場合,数値領域の左側に空白部分ができたとき,そこを"*"で埋めて出力します.この"**"は2桁分の領域を確保します.
- ¥¥…………〈書式制御文字列〉の先頭につけた場合,出力される数値の直前に"¥"を出力します."¥¥"は2桁分の領域を確保しますが,このうち1桁分は"¥"の出力領域として使われます.後述の指数形式の書式指定を行った場合には,正しく出力されないことがあります.
- **¥………〈書式制御文字列〉の先頭につけた場合,上記の2つ(**と¥¥)両方の機能となります."**¥"は3桁分の領域を確保しますが,このうち1桁分は"¥"の出力領域として使われます.
- (コンマ)…桁数指定の"#"の並びの中においた場合,数値の整数部が3桁毎に","で区切られて出力されます.ただし,上記の"."より右側においた場合は,数値の最後に","が出力され, 3桁毎の区切りは行われません.
- ^^^^……桁数指定の"#"の後につけた場合,指数形式(浮動小数点形式)で出力されます.
その他の書式制御文字
- _(下線)…前述の制御文字1文字をたんに文字として表示するために使用します
制御文字以外の文字
前述の制御文字以外の文字を指定した場合,数値の前や後ろにそのキャラクタが出力されます.ただし,日本語文字は指定できません.
数値の領域を超えた場合
指定した数値領域より数値の桁数が大きい場合,数値の直前に"%"が出力されます.数値を丸めた(四捨五入した)ことによって桁数が領域より大きくなった場合も,丸めた数値の前に"%"が出力されます.
複数の書式制御文字を指定した場合
〈書式制御文字列〉中に複数の書式制御文字を指定した場合,その制御文字の並びが1つのパターンとなって,指定された複数の〈式〉に対し,順に繰り返しあてはめられます.たとえば,
PRINT USING "@=¥¥### " ; "BOOKS",2500," TICKETS",1440," DRINKS",4300
とすると,"@=¥¥###"のパターンが以降に指定される式の並びにあてはめられる結果,
BOOKS=¥2500 TICKETS=¥1440 DRINKS=¥4300
というように出力されます.
参照:LPRINT USING, PRINT,サンプルプログラム13
出典:N88-日本語BASIC(86)(Ver6.2) リファレンスマニュアル、日本電気株式会社、1991年発行