N88-BASIC(86) ON TIME$ GOSUB命令

ON TIME$ GOSUB

機能
リアルタイムタイマの割込発生時刻と、その時分岐する処理ルーチンの開始行を定義する
書式
ON TIME$="HH:MM:SS" GOSUB 行番号
文例
ON TIME$="07:30:00" GOSUB *MORNINGCALL

この命令を実行しておくと,以後プログラムの実行中,指定時刻になったときに指定した開始行から始まる割り込み処理ルーチンに処理が移ります.この命令は割り込みの対象として内蔵クロックを使っていることを除けば,他の割り込み定義命令(KEY,COM, HELP, STOPなど)と同様な使い方で利用できます.

〈時刻〉には,割り込み時刻を, "hh:mm:ss"の形の文字列(時:分:秒を各2桁で表したもの.TIME$の設定と同様)で設定します.なお,この命令で制御できる分解能は2秒ですから,±1秒単位の誤差が出ることがあります.

〈行番号〉には,処理ルーチンの開始行番号を指定します.

処理ルーチンからの復帰は,一般のサブルーチンの場合と同じで, RETURNによって行います.たんにRETURNとしたときは,中断した所から再開し,後ろに行番号を指定したときは,その行から再開します.

ただし,行番号つきのRETURNでは,割り込みが発生した箇所と同じスタックレベルのプログラム行にもどるように指定してください.これを無視すると,スタック領域が異常消費され,プログラムは正しく動作しません.とくに必要がない限り,使用しないようにしてください.

注意:

この命令によって割り込み処理ルーチンに分岐させるには, TIME$ ONの状態でなければなりません.

なお,この命令は,実行された時点で,設定された時刻から現在の時刻を引算して割り込み時刻を決定します.したがって,この命令の実行後にTIME$で現在時刻の変更を行うと,割り込み時刻に狂いが生じますので注意してください.

参照:RETURN, TIME$, TIME$ ON/OFF/STOP,サンプルプログラム31

出典:N88-日本語BASIC(86)(Ver6.2) リファレンスマニュアル、日本電気株式会社、1991年発行


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