N88-BASIC(86) INPUT命令

INPUT

機能
指定した変数へ入力する
書式
INPUT ["プロンプト文" [;/,]]変数 [, 変数...]
文例
INPUT "Date";A$

INPUTが実行されると,プログラムはキーボードからの入力待ちの状態となります.

〈プロンプト文〉には,データの入力を受ける前に画面に表示されるメッセージを指定します.〈プロンプト文〉にセミコロン(;)が続いた場合には,さらにクェッションマーク(?)と1桁のスペースが画面に表示されます.コンマ(,)が続いた場合には〈プロンプト文〉の後には何も表示されません.

〈変数〉には,キーボードから入力したデータが代入されます.〈変数〉はコンマ(,)で区切って32個まで指定することができます.〈変数〉を複数個指定した場合には,入力するデータもコンマで区切って〈変数〉の数だけ入力しなければなりません.また,対応する〈変数〉とデータの型とは一致していなければなりません.

何も入力しないでリターンキーだけを押した場合には, 0やヌルストリング(空の文字列)が入力されたとみなされます.この方法で0やヌルストリングの入力ができますが,この場合も〈変数〉が複数の場合,必要数のコンマだけは入力しなければなりません.

文字変数に文字列を代入する場合,コンマや文字列の前後に意味のある空白を入力するには,ダブルクォーテーション(")で文字列を囲む必要があります.この場合ダブルクォーテーションは,文字として入力されません.これ以外の場合には,文字列をダブルクォーテーションで囲む必要はありません.

入力を中断したい場合,STOPキーあるいはCTRL+Cキーを入力します.プログラムの実行中に入力を中断すると, STOP ONの状態にない限り,プログラムの実行も中断され,コマンドモードにもどります.このとき,それまでに入力した値はすべて無効となります(変数には値が代入されません).

日本語の入力を行う場合には, CTRL+XFERを入力して日本語入力モードにします(日本語入力ガイド参照).

注意:

〈変数〉と代入する値の型が違っていた場合には"?Redo from start"と画面表示して再び入力待ちとなります.

また,割り込み機能を使用しているプログラム中で, INPUTの実行中に割り込み動作が行われた場合,割り込み処理ルーチンから復帰したときにINPUTの次の命令に実行が移ってしまいますので,注意が必要です.

参照: INPUT WAIT, KINPUT, LINE INPUT, STOP ON/OFF/STOP,サンプルプログラム1,7, 8, 9, 22, 2829, 39

出典:N88-日本語BASIC(86)(Ver6.2) リファレンスマニュアル、日本電気株式会社、1991年発行


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