N88-BASIC(86) DEF FN命令

DEF FN

機能
ユーザーによって作られた関数を定義する
書式
DEF FN名前[(パラメータリスト)]=関数の定義式
文例
DEF FNA(X,Y)=X*2+Y*3

DEF FNは,利用者が使うことのできる関数を定義する命令です.定義する関数は,数値関数,文字関数,その混在のいずれでもかまいません.

DEF FNは,プログラム中でしか実行することはできません.

〈名前〉は変数名として正しい形をしたものでなければなりません.

〈パラメータリスト〉には,〈関数の定義式〉の中で使われている変数とおなじ名前の変数を用います.この変数名は〈関数の定義式〉を評価する際にのみ有効なものであり,プログラム中に同一名の変数があってもかまいません.

〈関数の定義式〉は,その関数の演算内容を記述する式で, 1行の範囲(255バイト以内)に限られます.

定義した関数は「FN名前(変数)」という形で呼び出して使います.定義したときの変数は仮のものであるため,呼び出すときにはその時々で必要な変数に変えて指定することができます.

ただし,変数の型は同一でなければなりません.

注意:

DEF FNの〈関数の定義式〉中で使われている変数が,〈パラメータリスト〉内にない場合は,その変数がその時点で持っている値が使われます.

DEF FNは,これによって定義される関数がプログラム中で呼ばれる前に実行されていなければなりません.

DEF FNは, DEFとFNの間に必ずスペースを入れなければなりません.スペースを省略してDEFFNとすると変数として扱われてしまいます.

DEF FNに関するエラーが検出された場合,エラー発生行は,ふつうその定義関数を呼び出した行となります.しかし,〈関数の定義式〉の評価中にエラーが検出された場合,エラ一発生行は,その定義関数を定義したDEF FNの含まれている行となります.

参照: サンプルプログラム39

出典:N88-日本語BASIC(86)(Ver6.2) リファレンスマニュアル、日本電気株式会社、1991年発行


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