N88-BASIC(86) CLEAR命令
CLEAR
- 機能
- 変数の初期化およびメモリ領域の設定をする
- 書式
- CLEAR [ダミーパラメータ][,メモリの上限][,スタックの大きさ][,配列データ領域の大きさ]
- 文例
- CLEAR ,&H9E00, &H400
すべての数値変数を0に,また文字変数を""(空の文字列.ヌルストリングともいう)に初期化します.また, DEF(DEF FN,DEFINTなど)によって定義あるいは指定された情報もすべて無効にします.
〈ダミーパラメータ〉は値を指定しても何の効果もないものですから省略してかまいませんが, CLEAR直後のコンマ(, )は必ず入れてください.
〈メモリの上限〉は,セグメントベース(実際の物理番地を16で割った値)で指定します.指定された番地の直前まで,すなわち(指定値*16-1)番地までをBASICの使用するメモリの上限値とします.その番地以降に置かれたデータや機械語プログラムは, BASICによってクリアあるいは破壊されることはありません.
〈スタックの大きさ〉は, BASICがFOR,GOSUB, PAINTなどに使用するスタック領域の大きさをバイト数で指定します. リセット時の初期化された状態では512バイトに設定されています.
〈配列データ領域の大きさ〉には,数値配列の値が格納される配列データ領域のサイズを指定します.実際に確保される領域の大きさは,それぞれ指定した値の16倍となります.
以降すべて配列データ領域 ... |
BASICで使用するメモリの上限 . |
ストリング作業域 2KB | |
ストリング格納エリア ↓ ... |
|
... ↑ シンボルテーブル |
|
システムディスクコード . |
1000016 |
スタックエリア 標準0.5KB | |
システムスタック 1KB | |
プログラムテキストエリア 最大53KB |
|
入出力バッファ ... ファイル制御用 |
230016 |
システムエリア 8.75KB |
000016 |
出典:N88-日本語BASIC(86)(Ver6.2) リファレンスマニュアル、日本電気株式会社、1991年発行