N88-BASIC(86) CIRCLE命令

CIRCLE

機能
楕円(円)を描く
書式
CIRCLE [[Wx,Wy]/[STEP(X,Y)]],半径[,パレット番号1][,開始角度][,終了角度][,比率][,F[,パレット番号2/タイルストリング]]
文例
CIRCLE(80,80),40,4,0,0,6.28
CIRCLE STEP(40,-20),30,,,,,F,TILE$

ワールド座標の(Wx,Wy)を中心とし,〈半径〉で指定される大きさの円を描きます.中心座標は, STEPをつけてLP(最終参照点)からの相対座標により指定することもできます.

〈パレット番号1〉は,描く円の色をパレット番号で指定します.省略された場合には, COLORで指定されているフォアグラウンドカラーのパレット番号が用いられます.

〈開始角度〉,〈終了角度〉を指定すると,指定された角度の範囲内のみに円弧を描きます.角度には-2π?2πの範囲(πは円周率)のラジアン値を指定します.省略するとそれぞれ,0と2πが採用されます.〈開始角度〉,〈終了角度〉が負であった場合には,その絶対値が用いられますが,そのときには,中心から半径線が描かれますので扇形を描くことができます.

〈比率〉は,円の偏平率を(垂直方向の半径)/(水平方向の半径)で指定します.これを指定することで,楕円を描くことができます.ただし,640×400ドットのモードでは実際に表示される画面上の長さの比率で指定し, 640×200ドットのモードではその1/2の値を指定します.省略された場合には, 640×400ドットのモードでは1.0,640×200ドットのモードでは0.5が用いられます.

〈比率〉が1以外(640×400ドットのとき.640×200ドットのときは0.5以外)の場合,垂直方向の半径と水平方向の半径のうち大きい方に〈半径〉が用いられます.つまり, 640×400ドットのモードの場合,〈半径〉が同じでも〈比率〉が1以下ならば横長の楕円となり, 1以上ならば縦長の楕円となります.

Fを指定すると,円を描くのと同時にその内部を〈パレット番号2〉で指定されたパレットの色または〈タイルストリング〉((2)PAINT参照)により指定された模様でぬりつぶします.〈パレット番号2〉および〈タイルストリング〉ともに省略された場合には,円を描いたパレットの色でぬりつぶします.開始角度,終了角度が指定されているときにFを指定した場合には,扇形が描かれ内部がぬりつぶされます.

注意:CIRCLEを実行すると, LP(最終参照点)は円の中心座標(Wx,Wy)に設定されます.

参照:COLOR[2]PAINT,サンプルプログラム14,18, 21

出典:N88-日本語BASIC(86)(Ver6.2) リファレンスマニュアル、日本電気株式会社、1991年発行


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